あらすじ・解説
定年間近に交通事故を起した皆川勤(緒形拳)は、賠償金をせびりに訪れる被害者家族の対応を妻・紀子(栗原小巻)に任せきっていた。ある日、家族に内緒で会社を辞めた勤は市内のカーブミラーを拭き始める。全て拭き終えると、全国のカーブミラーを拭く旅に出た。
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予告編・動画
作品レビュー(13件)
- old********
4.0点
(*^^*)
- fun********
1.0点
緒形拳の映画の中で一番つまらないと思います。 期待もしていなかったが、がっかり。 国仲涼子が出てなければもう終わってる映画です。
- kih********
4.0点
「高倉健より緒方拳」という友人がいる。そういう彼の勧めで『ミラーを拭く男』を観た。なるほど、「同じ物言わない役柄でも、高倉健が黙っている姿は「かっこいい」が緒方拳は実に「かっこよくない」、「しかし、これくらいしゃべらずに引っ張れる役者は緒方拳」と彼がいうのも納得できる。 健サンか拳サンかの評価はともかく、「喋らずに引っ張れる役者」は本物だ。いや、役者に限らず「喋らずに引っ張れる」人物は大物だ。喋りで引っ張る芸人も、政治家も、はたまた近所の御夫人方も大した人物ではない。喋りの後が空しい。 「ミラーを拭く」という行為がどの程度価値があるのかは疑問だ。それをテレビの話題にする価値があるのかも疑問だ。それは本人も分かっている。だから本人は喋らない。調子のいい理解者の喋りがテレビ受けして、共感者・協働者が続出して盛り上がるのだが、(初代?)ミラー人は付いて行けなくなる。 拭きびと拳サンは、元々堅実派だったのだろう。そういう男には退職間際の不意の不祥事の対応が上手に出来なかった。ミラー拭きを思いついて家を離れ(逃げ)た。動機や見通しなどを聞かれても答えられる筈がない。しかし、饒舌よりは寡黙の方が(こういう時には)都合がいい。不思議なもので、理解者が現れる。美談に仕立ててくれる。 美談が独り歩きする前にサッと身を引くあたり、この男もバカではない。人々の気持ちに何か気になるものを残す(意図的であるかどうかは分からない)。 ただ、ねぇ……、このテの男には、私は弱い。現職の頃、こういう上司の下では仕事ができなかった。こういう部下職員は遠ざけたかった。喧嘩にもならないのだ。喧嘩するといつのまにか負けてしまうのだった。何を言っても「ハァ」「ウゥ」と言うばかり。根負けする。 勘違いしてはいけない。「喋らずに引っ張れる」健サンも拳サンも、他の映画ではこれ以上にない強い男、テキパキした男なのだから。だから寡黙に迫力があるのだ。その落差がいいんだ。
- sss
2.0点
2013/05/10/3点。退屈で早回しで観た。が2回観た。
- xxt********
4.0点
緒方拳さんの台詞が殆ど無いに等しいのですが、彼の表情が素晴らしいです。汚いカーブミラーを覗き込んだ時の何とも言えない表情など、そこから彼の確かな感情や行為に至る明確な動機を読み取ることは残念ながらできませんでしたが、それこそがこの映画の真意なのだろうと自己解決いたしました。全ての行為や言動が確かな信念に基づくものだとは限らないのだ、と。 日々の生活に、また人生に、何かと意味や真意を見いだしたくて七転八倒している自分には、ただ「ミラーが拭きたい」からと全国をはしり回る定年間近の男の表情がとても感慨深く映りました。 演出も細かいとこまで素晴らしく、家族に内緒で脚立を運び出す時の影の映り方とかシビれます。 あと国仲涼子がかわいすぎる。
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