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赤目四十八瀧心中未遂 (2003)

監督
荒戸源次郎
  • みたいムービー 57
  • みたログ 339

3.53 / 評価:74件

勃たない

  • 丈介 さん
  • 2017年11月6日 17時58分
  • 閲覧数 1659
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

この原作を読んだことがない人がこの映画を見たらどう思うのだろうか
私はこの小説の原作が好きすぎて、心情が原作に寄りすぎており、これはその前提の感想です。

(1)まず、キャスティングが良くない
小説で描かれている登場人物のキャラが強烈だが、映画上ではそれを誰も上回っていない
特にアヤちゃんの寺島しのぶ、抱けても全く羨ましく感じさせないのだ。
原作のアヤちゃんは、「見るのが恐いような美人である」「見ずにはいられないような美貌であり、黒髪が匂うようである」という女で、この話は、アヤちゃんが麻薬的に男を狂わせる女でないといけないと思うのだが。
この映画のアヤちゃんでは、一緒に死ぬ気になれないのだ。
主人公の心中逃避行前の「本当は逃げたいんだ!」というのは、寺島の魅力なさ故と思われかねない。
散々書いているが、これは寺島しのぶというより、キャスティングの問題だと思う。
本人がこの役を志望したと前に車谷さんの何かの文章で読んだが、気持ちは買っても、そのままやらせてはいけないだろう。ヒロイン女優の重要さを痛感する。
じゃあ誰なら?と言うと難しいが、、真木よう子の若い頃や水原希子や昔の梶芽衣子とか岩下志麻とか?イマイチしっくりこないが。。

主人公の男は、眼はいいが、イケメンすぎるかつ若すぎる。
中年に差し掛かった取り柄も希望もないおっさんの行き詰ったダメさや諦念が感じられない。
自分探しの途中の若者が寺嶋の誘いに引っかかっただけのような印象を受けてしまう。

彫眉の内田裕也は存在感はいいが、彫眉ではなくて内田裕也がいるだけに感じた。
頭でも剃ったらよかったのではないか。

唯一存在感を感じたのは、焼き鳥やの女主人。いい雰囲気だった。


(2)演出がよくわからない
ほぼ原作に忠実なのだが、一部原作にない演出があり、意図がわからなかった
・アヤ寺島しのぶがオフィーリア風に川に浮かんでいるところ ←これはひどい
・辞書の扱い ←意味不明
・隣の部屋の女がコトの最中に山手線の駅名を言う ←なんで?
・現代の設定にしたこと ←それがどこに活かされたかわからなかった
・最後の「合掌」とその文字が金色であったこと ←?

せっかく原作にない演出をするなら、中途半端でなく、もっとはっきりやって欲しかった。
この監督は、この原作そのものより、この原作の中の雰囲気や世界が好きで、それを借りたのではないかと感じてしまう。

と、うがった見方で文句ばかりですみません。


さて、車谷長吉はこの映画を評価していたことを思いだす。何かで読んだ。
俄かには信じ難いが、嘘はつかないだろう。
結局のところ、私の見方が偏狭だったのだと感じる。
好きな原作の映画を見るのは、いつまでたっても大人になれません汗

※DVDでみた

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