臨場感ある映像の説得力に◎
- ポルティ さん
- 2018年3月18日 8時52分
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アフガン難民の少年がパキスタンの難民キャンプからロンドンへ不法入国するまでの長く厳しい旅をドキュメンタリータッチで綴ったロードムービー。ただそれだけのシンプルな構成ながら、臨場感と緊張感が半端ない。作られたものでなく、これがすべて現地ロケによるリアルな映像の説得力の賜物に他ならない。しかもそれを長々垂れ流すのでなく、きっちり90分に収めているところも好印象。
こんな作品をたった数名のスタッフだけで敢行し、これほどの作品に仕上げたマイケル・ウインターボトムの才能は本当にたいしたもの。少年が辿った旅路はそのまま監督をはじめとするスタッフの旅そのものだ。(DVD特典のメイキングも必見)
商業映画としては全く不向きだが、観客に何かを訴えかけてくる力強さを持っている。この少年が辿り着いた「希望の国」英国には難民にとってのさらに厳しい現実が待っている。生きるための戦いは続いてゆくのだ・・・リアルな現実は創作を越えるということを理解せずにはいられない。
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