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花

106

hel********

4.0

しみじみロードムービー

2003年。原作は金城一紀の同名小説、これを相米慎二監督が映画化。金城さんはGOという映画で有名なようですね。私観ていないのでよく分からないのですが。出演のほうは大沢たかお。こういう系統の映画によく起用されますね。今度は徳島の映画にも出るそうで。この映画は柄本明の2人で展開するロードムービー。その他脇役にも牧瀬里穂、西田尚美、加瀬亮樋口可南子南果歩椎名桔平仲村トオル遠藤憲一藤村志保と少数ながら精鋭が集まっています。 ロードムービーというのは数がなかなか少なくて、実はほとんど同じような内容になってしまう癖がありますね。宿命的にありきたりなわけですが、若者と壮年の2人の話を軸にするといっても、この映画もそのいわゆるロードムービーの枠から食み出さない出来。目新しさはないわけですが、映画そのもののクオリティは持っていますこの映画。統一された表現、過去と現在の色の使い方がいいですね。忘れな草、と忘れな草色の車。愛されていたとわかって、そして同じ気持ちを伝えられないゆえの慟哭。やはり柄本明がいいですね。この映画は俳優が出来を左右してしまうところがありますが、これも見事ですね。うーん、しみじみ。音楽もギタリスト村治香織のギターを全編に渡って起用。音といえば、ハイライトのスケッチブックを捲る音、あれよかったですね。シンプルで調和と統一があって、拘りがあってしみじみしっくり来る映画です。 東京-鹿児島1週間。国道1号2号3号完全制覇の旅。なんといっても日本橋からスタートしているのがいいじゃないですか。飛行機で飛んだら1時間半。映画にもあったとおり確かに馬鹿らしいわけですが、そこには旅に問われる意味が存在しうるわけです。星は傑作というほどではないんですが、しみじみでストーリーは私お好み、作り方にも共感で大盤振る舞い。

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