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花

106

zen********

4.0

いかにも邦画的なロードムービー

監督西谷真一はこれが初監督。それまではNHKに在籍し、ドラマを数々撮ってた様です。 原作は「GO」の金城一紀。やっぱいいもん書きますねぇ。原作にも興味津々となりました。こいつはいわゆるロードムービーの形をとってるわけですが、作中出てくる車は監督憧れの故・相米慎二監督の遺作「風花」で出来た車そのものを色を塗り替えて使ったそうです。んでもって、この映画のスタッフはほとんどが元相米組の面々だそうで、スペシャルサンクスに相米慎二がテロップされてますし、ある種オマージュ的な意味合いもあるのかなと。 いやぁ、正直よかったっす。好きなんですよねぇ。このテンポ、この適度な暗さ。テーマは主演2人の共通のキーワード、記憶を軸に、生きるとは何ぞや?愛とは何ぞや?ってな事で、結構NHK的正当派な感じですがそんな所も好き。老人と別れた元妻というちょこっとひねったところからその辺を描くところがまた良いです。ロードムービーにチトありがちな観光地ばっかりの絵じゃないのも○。いわゆる普通な風景達が綺麗に撮れてて素敵です。ラストのホスピスでのシーンからはかなり引き込まれてしまいました。 役者はやっぱり柄本明が群を抜いてる感じです。大沢たかおは・・・ちょっと食われちゃってるかなぁと。いや、悪くないんですけど。そして記憶の中の元妻、牧瀬理穂は・・・終始ハイテンション過ぎるかなぁと。出演者多くないんですが、結構えっ?って人がちょこっと出てたりします。その辺も結構見所かも。 とまぁ、久々に自分好みで真面目ないかにも邦画チックな佳作、でありました。

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