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アドルフの画集

kih********

3.0

もし絵描きになってい タラ ? 関係ない!

 妙にリアリティーがあるのだ。だが、これはフィクションだった。もし彼が絵画の道に邁進してい タラ とか、画商とすれ違わなけ レバ とか、歴史に「もし」を言っても仕方ないのに、敢えて タラ・レバ のストーリーを展開させている。  遠い東洋の島国にあって、ヨーロッパの人種問題のことは分かり難い。私のような絵画・美術に疎い者には、芸術的狂気と政治思想的狂気のことも分かり難い。だから、なのかもしれない。あり得ない「もし」の タラ・レバ 話にリアリティーを感じてしまう。  『チャップリンの独裁者』を思い起こす。その強過ぎる衝撃でレビューも書けなかったが、今思えば、チャップリンの タラ・レバ は過去のそれではなくて、直近の タラ・レバ だったのだ。喜劇の中で急きょマジの自分を出してヒットラーの演説をバーチャル演技して見せる。リアリティーが無いはずがない。  『……画集』の タラ・レバ は、ちょっと見には同情さえ生じかねないが、いけないいけない。彼の狂気による犠牲を考えれば、どんな タラ・レバ を想定しても赦されるものではない。  絵画美術に没頭したかった? それが何だ。美術に没頭出来てい タラ? それが何だ。

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