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CASSHERN (2004)

CASSHERN

監督
紀里谷和明
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2.75 / 評価:1040件

解説

70年代に人気を博したタツノコプロの名作アニメを、製作費6億円をかけて実写映画化。“新造人間”として蘇った孤高のヒーロー、キャシャーンこと東鉄也が壮絶な戦いを繰り広げる。監督は宇多田ヒカルのミュージックビデオ「FINAL DISTANCE」や「traveling」の演出家として知られる紀里谷和明。キャストには『カクト』の伊勢谷祐介、TVドラマ『白い巨塔』の唐沢寿明らが名を連ねている。紀里谷監督をはじめとする気鋭の映像スタッフが手掛けた先駆的で美しいビジュアルに要注目。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

長年にわたる戦争の末、荒れ果てた世界。人類を再生の道へと導くため、遺伝子工学の第一人者・東博士(寺尾聰)は人間のあらゆる部位を自在に造り出す“新造細胞理論”を学会で提唱する。一方、博士の息子、鉄也(伊勢谷友介)は父へ反抗心から兵士として戦争に参加するが……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004「CASSHERN」パートナーズ
(C)2004「CASSHERN」パートナーズ

「CASSHERN」期待通り!驚きの連続が観客を襲う

 宇多田ヒカルの夫にしてカリスマ写真家、紀里谷和明の初監督作品である。各方面から寄せられていた期待に映画は見事に応え、観客を驚きの渦に巻きこむ。

 まず驚かされるのが視覚効果である。ほとんど全カットに過剰なまでのCG修正が施され、画面はつねにキラキラと光り輝いている。すべて見た目重視で選ばれた俳優陣もCGで修正を受け、ほとんど俳優というよりも素材の趣がある(黒髪に青い目の麻生久美子まで見られる!)。俳優と背景は融けあって見事な一枚絵となる。演技などないし、そもそも俳優は動きもしない。ひたすらキラキラ輝く画面の中で朗々とセリフを読みあげるだけなのである。何よりも驚くべきは、この絢爛豪華なCG装飾が何ひとつ説話上の機能を果たしていないということだ。つまり画面は豪奢に輝いているが、その目の御馳走(あるいは映像の暴力)にはなんの意味もないのである。

 このアクションなきSFアクションで語られるのは壮大なエディプス神話である。登場人物はみな父を倒して母と結婚したがっている。東博士が生み出した新造人間ブライ(唐沢寿明)は博士の妻である博愛の人ミドリを誘拐して世界の果てに逃げ、東鉄也ことキャシャーンは母を取り戻すためにブライと戦う。世界のためでもキャシャーンがやらなければならないからでもなく。それを見守るのはいつものように聖母キャラを演じる麻生久美子。少々幼稚とも思える女性観こそ、この映画の最大の驚きかもしれない。(柳下毅一郎)

丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にて公開中

[eiga.com/4月29日]

映画.com(外部リンク)

2004年4月29日 更新

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