蕨野行(わらびのこう)
あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(14件)
- byn********
5.0点
ネタバレ傑作 生きるということ
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ttx********
5.0点
一言で言えば明るく前向きな、希望に満ちた姥捨ての風習とも言うべきか。いや姥捨てなどといった言葉自体が希望に満ちたものではないのは当然だが、「楢山節考」が希望もクソもない絶望的な側面ばかり強調されてたのが、本作品は集落単位で飢えをしのぐ方法としての姥捨て(里流しともいえる)を、わらびとなった者達の老いと死に対する前向きな姿勢を強調する事で視聴者に希望を持たせるのに成功している。 60を過ぎてわらびとなった者達は代々続く掟(一日働きその日の糧を得る、働けなくなった時が寿命。里へ降りるときは喋らず名を捨てる)を守りながら里に残った孫達の飢えを気にかけ食料調達に奔走する場面はわらび達に対する敬意を感じずにはいられない。また老いても弱っても呆けてもそのありのままを逃げずにきちんと表現している製作側にも好感が持てる。わらびとなった者達の行く末は分かりきった事とはいえ、私達にもいずれやってくるであろうこの老い、大いに参考にさせてもらいたいものだ。 …ただ、これを配偶者にみせたところ「これを今の年寄りに求めるのは無理だよ」とあっさり言われてしまった。つまり年寄り達に本作品を見せたところでなんにもならんと。 その意見に妙に納得している自分がいる。
- yos********
1.0点
70代の両親の事を考えながら見た。 うば捨て山とは一味違った自らの老いと死に前向きな姿勢が良かった。
- abu********
3.0点
恩地日出夫版「楢山節考 」といったところでしょうか。 方言まるだしなので、語ってる内容を理解するのが 大変だったんですけど、この作品のテーマは特に 今の日本においては今一度しっかりと考えて いかないといけないものです。現代の老人ホームと違い、 蕨野行は老人だけで全てをまかなっていかないといけない。 今の感覚からするとそこには宿命的な残酷さが 付きまとってますが、食べるのも大変だったこの農村では それは生きる為の知恵であったわけですね。生と死は 相反ではなく、共に繋がり円となる代物。厳しい掟を 自ら与えることにより、そこから生き甲斐を得る事が出来る。 律することもなく、ただ長く生きることだけが善とされる 現代において、ある種、正反対の世界を描くことで 見いだされる教訓というものがあるのでしょう。
- z27********
5.0点
ずっと見たかった作品ではあるがタイトルを失念。 テレビ放送でみることができた。 姥捨山の伝承は詳しくは知らないが掟はあるものの生きるために働いて恋をする者もいる。 自然の厳しさは自然をより美しくみせジジババの命までも奪ってゆく。 見れてよかった。
スタッフ・キャスト
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