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10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス (2002)

TEN MINUTES OLDER: THE TRUMPET

監督
アキ・カウリスマキ
ヴィクトル・エリセ
ヴェルナー・ヘルツォーク
ジム・ジャームッシュ
ヴィム・ヴェンダース
スパイク・リー
チェン・カイコー
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3.55 / 評価:49件

解説

 7人の映画監督が“結婚・誕生・進化・孤独・死・運・郷愁”という誰にでもいつかは訪れる出来事を題材に、人生の意味を10分間の一場面に凝縮して描く。収録されている作品は、アキ・カウリスマキの「結婚は10分で決める」、ヴィクトル・エリセの「ライフライン」、ヴェルナー・ヘルツォークの「失われた一万年」、ジム・ジャームッシュの「女優のブレイクタイム」、ヴィム・ヴェンダースの「トローナからの12マイル」、スパイク・リーの「ゴアVSブッシュ」、チェン・カイコーの「夢幻百花」の全7編。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「10ミニッツ・オールダー/人生のメビウス 」凝縮されるのではなく広がりだす10分間

10分間という時間がテーマでもあり制限時間でもある「10ミニッツ・オールダー/人生のメビウス」に作品を提供したのは7人の監督たち。それぞれ限られた時間の中に濃密な人生を詰め込んでいてドキドキするのだが、唯一ジム・ジャームッシュだけが希薄な10分を描く。ある女優の休憩の風景だ。何が起こるわけではない。とはいえ入れ替わりスタッフがやってきて、結局彼女は食事を取ることもできない。そのせわしなさを嫌がるわけでも楽しむわけでもなく、彼女はそれに無関心を決め込みつつ半ば上の空のままやり過ごすことになる。ただ、運ばれてきたものの結局口もつけずに置かれたままの食事のプレートでタバコの火をもみ消し出て行くその所作の中に、かすかに彼女の気配が流れる。

10分間に人生を凝縮するのではなく、ジャームッシュはその10分間が、そこで描かれなかった彼女の人生すべてに向かって広がりだすような時間を作る。われわれの長い人生の中で忘れられ、決して振り返られることもない10分間。その積み重ねとしての人生。そこで示された彼女の気配と共に、私たちは彼女のその後の人生でもあり私たち自身の人生でもある大きな広がりを、そこに感じることになるだろう。(樋口泰人)

恵比寿ガーデンシネマにて公開中

[eiga.com/12月16日]

映画.com(外部リンク)

2003年12月16日 更新

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