10ミニッツ・オールダー イデアの森

TEN MINUTES OLDER: THE CELLO

106
10ミニッツ・オールダー イデアの森
3.7

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(7件)

知的23.1%不思議15.4%ファンタジー15.4%切ない15.4%かっこいい7.7%

  • mkp********

    5.0

    すげ~!!まさに世界8名匠の傑作選!

    「時」の概念を10分で世界の8名の監督が表現している。同じ条件下だけに各監督の個性が露わになり、各監督の比較が楽しめる。おもしろい! 何より監督の個性が面白い。監督の個性が圧縮された10分だけに、ずっと放映中目が釘付けになってしまう。また、同じテーマの切り口を比較することで自分の好みの監督が浮かんでくる。知らなかった監督でおもしろかった作品は、また他の作品も見てみたいと思う。やっぱり世界の名だたる作品がこれだけ揃っているのは一見の価値がある。 また、「時間」というかなり抽象的な概念を扱っているため、いろんな切り口があっておもしろい。こういう切り口があるのかと思わず感心してしまう。私はフォルカー・シュレンドルフ監督の意外性な落ちがおもしろかった。 監督は8名だが、うち7名がヨーロッパ、1名がインド出身となっている。アメリカ出身の監督は含まれていないのが少し残念だ。監督の出身国も作風に現れていると思う。全体としてはヨーロッパテイストだ。

  • kok********

    5.0

    欲しいよ~DVD欲しいよ~

    時の謎を追った10分の作品集。 さっそくいってみよお 【水の寓話】 ベルトルッチ監督。敬愛してます。 10分のなかで、およそ10年間くらいを切り取って表現。 映像の絵画的美しさに酔った。 観客に時の不思議を考えさせ、 “次の監督につなげる”感があった。 ☆☆☆☆ 【時代×4】 マイク・フィギス監督。 4つにコマ割って並行する時間。 寄り添ったり、離れたりするそれぞれの映像はとても綺麗。 実験的とも、古典的とも言える映像に胸がドキドキした。 ぜひ観て欲しい。 ☆☆☆☆ 【老優の一瞬】 プラハ出身、イジー・メンツェル監督。 寝転んで思いを馳せる男性。 映像はモノクロ以外すべて暖色系だ。 なのに、青い震えを覚えた。 ☆☆☆☆ 【10分後】 イシュトヴァン・サボー監督。 デスパレートな妻たち、 みたいなソープオペラ的内容。 最後に映し出される時計の秒針に心底ゾッとした。 残酷。 他人事じゃないよ…ほんと… ☆☆☆ 【ジャン=リュック・ナンシーとの対話】 クレール・ドニ監督。 列車での、“異邦人”についての会話。 といってもカミュのそれじゃなくて、 移民についての話。 とにかく、フランス人はホントにおしゃべり好きなんです。 はっきり言ってうるさいくらい。 しかも話す内容が深いから、 鬱陶しいこと多々あり。 あたしは彼らのそういうとこが好きなんだけど。 ある意味10分がちょうどいい作品であり、 続きを観たいような気もする作品でした。 ☆☆☆ 【啓示されし者】 フォルカー・シュレンドルフ監督。 ナレーターによる、 時間についての真剣な考察。 子どものころ、夜ベッドのなかで考えて眠れなくなった“時”というテーマ。 高校生のころ、「あたしは今を生きているんだろうか?」と疑問に思った。 ひとは現実を“今見えてるもの”と表現しがちだけど、 本当にそうだろうか。 過去は現在だ。未来は現在だ。現在は現在だ。 たまに答えが出る。監督は優しいひとなんじゃないかって思った。 ☆☆☆ 【星に魅せられて】 マイケル・ラドフォード。 宇宙時代の時間は、悲哀に溢れていた! 光の歳月で巡るUFOな旅。 良作だ。もっと観たい、と思った。 ☆☆☆☆ 【時間の闇の中で】 ゴダール。 才能に溢れすぎていて、嫉妬の涙が出たくらい。 …本当は、感動して泣いてしまった。 ゴダールはショートムービーに強い。 これまでの作品でそれはわかっていたけど、 1分を10回なんて。 1分はとてつもなく短い。 それなのにこれだけ表現できてしまう。 そして観客をこうやって泣かせてしまう。 やばいです。ギャースです。 ☆☆☆☆☆ およそ80分。 この作品を観る時間を作るのと観ないのとでは、 人生が大きく変わる。 たぶん、時間ってそういうもの。 単に人生に付随しているものじゃないし、 単に秒針を刻むだけのものでもない。 時は、あたしたちを操っている。 そんな気がした。 がんばろお!!

  • gpd********

    3.0

    ネタバレそれぞれの時間のかたち

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tis********

    5.0

    600秒に濃縮された時の謎と神秘。

    最初の7作品を見終えてこの企画の凄さを感じた。 これからは少し監督を意識しようなどと考えた。 もちろん、すべての作品について深くそして一人の監督について細かく追求できるほどの能力は持っていないので、相変わらずフィーリング重視で見ることになるだろう。 しかし、自分になんとなく合う映画があるという事は監督が左右していたことが多い。 難解な問題や、難解な解釈で、観る側にどうとでも観ろ。 そして巨匠といわれているが故に、その作品は絶賛される・・・などという事はあまり好きではない。 この監督の作品だからこうくるだろう・・・という先入観が時に作品全体に関わったスタッフを生かせない事があるような気がする。 あくまでも監督は監督。すべての統括でその表現の代表ではあるが、ディティールと雰囲気は個々のかかわりが重要である。 作品を楽しむのは監督ありきでは無く、監督の個性を作品の中で感じたい。 ベルナルド・ベルトルッチの「水の寓話」 時の経過をうまく表現。ラストはがっちり読めてしまう展開だが、テンポが絶妙。不思議な時間軸をみせてくれる。サブタイトルをつけるとしたら、「忘れられた時」という感じか・・。 時間は自分だけのものではない。上手い表現であった。 マイク・フィギスの「時代×4」 4コマ同時進行の絶妙な世界。10分同時進行、ワンカット。それぞれのコマに時間があって、繋がっていく・・・と思いきや、別軸で動いたりする。一回観ては分からなかったが二回目でおお!となる。映像という目に見える表現での時間の展開として感動してしまった。 イジー・メンツェルの「老優の一瞬」 ちょっとエロい目線の老人。そうだなぁ、生きている人生の中でどのぐらいエロいこと考えてる時間があるのだろう。50%とかだったらどうしよう(笑)この10分の老人はきっとそういう欲によって生きているのかなと感じた。ネットなどで別の解説を読むと、私のこのレビューがいかに表面的にしか観ていないかが分かる(笑) イシュトヴァン・サボーの「10分後」 一寸先は闇・・・日常である一時を越えると人生が変わる。そう、その一秒前までは全く違う感情で、全く違う生活があったはず。超えてしまった時は変わらない・・・倦怠期の夫婦が題材であり、奥様の笑顔がなんとも切ない・・・数秒後には・・・。 ほぼワンカット作品。リアルに時が過ぎる。 クレール・ドニの「ジャン=リュック・ナンシーとの対話」 唯一の女性監督。といっても作品から女性とは分からなかった。シュールで会話のみで時間と人生を進める。過去を語る今。未来を語る今。いずれもその瞬間のみが現在である。会話の間、これも時間である。電車が進んだ距離だけ会話も進んでいる・・・時間とは考えれば考えるほど不思議なものだ。 フォルカー・シュレンドルフの「啓示されし者」 時間と記憶の世界であろうか。今観ているこの瞬間から時は「記憶」となる確かにビジョンを頭に焼き付ける人間の記憶は時間の経過を表す証拠。「蚊」がいるところが現在である。不思議でもあるが、何故か当たり前の時間経過に感じた。 マイケル・ラドフォードの「星に魅せられて」 宇宙の時間と地球の時間。いや、未来にあるだろう世界の話か?何万光年の旅をした。自分は10分しか年をとっていない。地球に帰ると・・・・なるほど別々の時間軸を過ごした世界を描く。これで120分観たいと思った。運命も時間ということだ。 ジャン=リュック・ゴダール「時間の闇の中で」 最後を飾るこの監督・・・・なんという事でしょう。10分を更に刻み、1分の作品を10本用意した。しかも各1分の挿入に題字をいれる。つまり正味40秒の映画の積み重ね。なんという人でしょう。この監督に詳しい方ならなるほどといえるのかも知れない。知らない私はこのアイデアと手法に脱帽。素晴らしい時間でした。すべての一分が「最後の瞬間」である。愛の最後、歴史、恐怖などの最後が10本。スライドショーのように展開。 参りました。 ということで15人の監督による映画をつまみ食い。なるほど監督で映画をみる、監督で映画が変わる。その意味が少しだが分かった。 これからはせめて共感できた作品の監督はチェックしようと思う。 かといって語れるほど追究できるとも思えない。 素晴らしいレビュアーさんが沢山いるので勉強をさせてもらっています。 こういった映画の見方が出来るのもそういった方々の知識のおかげ。 監督論や総評がなんとも頼もしく、そして頼りになっています。 今後も素晴らしいレビューと素晴らしい作品に出会いたい。 注 人生のメビウス同様、すべての作品が5星ではありません。好みもあると思います。 全体の企画に5つ星。

  • ********

    5.0

    分岐し、統合し、終わる「時間」

    2002年。名監督たちが10分で綴る短編集のグリーン(チェロ)編。8人の監督が「時間」をテーマに個性的な映像をつくりあげています。大きくわけて三種類の時間がありそうです。 一番多いのは分岐する時間を描いたもの。ベルナルド・ベルトルッチ監督がほんのちょっとのはずが人生たっぷり寄り道してしまった男を、マイク・フィギス監督が画面を四分割して死の直前の回想を、クレール・ドニ監督が哲学者ナンシーとの会話で他者の侵入と歓待による変容を、マイケル・ラドフォード監督がタイムトラベルによる息子とのズレを描いています。分岐するとはいってもドニ監督以外は分岐した時間が再び一致することを描いています。 次に、もともと別のものが統合する時間。イジー・メンツェル監督が俳優とその出演した映画によって人生と映画の一致を、イシュトヴァン・サボ監督が夫の帰宅で起こる殺人事件を、フォルカー・シュレンドルフ監督が哲学者アウグスティヌスから、過去も未来も含んだ現在だけの時間を描く。統合するには別でなければいけないので、分岐する時間の映画との違いは強調するところにすぎないともいえます。 ところがひときわ際立つが、ジャン・リュック・ゴダール監督が描いている終わる時間。過去の映画のシーンから「若さの最後の瞬間」「愛の最後の瞬間」などを恣意的に(としかいえない)映像を選び出し、映画のそのシーンがあればもう現実の歴史はいらないといわんばかり。そしてラストには「最後の映像」。終わりの時にあるべき決定的な映像。映画は複数の終わりを作ってきたが、最後にはまだ見ぬ決定的な終わりがあるのだ、決定的な映画が出現するのだというこの感じはゴダール監督の真髄です。たった10分なのに。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
10ミニッツ・オールダー イデアの森

原題
TEN MINUTES OLDER: THE CELLO

上映時間

製作国
イギリス/ドイツ/スペイン/オランダ/フィンランド/中国

製作年度

公開日
-

ジャンル