あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(247件)
- cha********
2.0点
床に線で描かれただけの街とか、終始手持ちカメラによる撮影とかは、まだ我慢できる。しかし、人間の身勝手さを、ここまでデフォルメして強調されると、観ていて嫌になる。 登場人物の中で「頭でっかち」が二人いる。トムとグレースである。この二人の現実からのズレっぷりは相当のものだが、そもそも街の「現実」がデフォルメの塊であるので、二人の人物像にも説得力がない。 ラストにしても、グレースが怒りに燃えて、というならまだわかるが、父親と議論して、熟考の上、きわめて論理的に、街を消し去るという結論にたどり着く。これまた説得力がない。(カタルシスは少し感じたが) ラース・フォン・トリアー監督の作品のうち、これまでに図らずも4本(奇跡の海、ダンサー・イン・ザ・ダーク、メランコリア、本作)も観たが、いずれも観た後に釈然としない感覚が残った。 この作風と波長が合う人もいるのかも知れないが、私には、頭がおかしい監督としか思えない。なお、ニコール・キッドマンが可愛いので、おまけして星二つとした。
- hik********
4.0点
映画界の異端児、ラース・フォン・トリアーが3時間もの長尺の中で、観客に“試す”映画である。 まず、やはりこのセットに関しては語らざるを得ません。 床には、白い枠線と説明の文字だけ。その他、ベッド等の多少の小道具/大道具のみ。 家の壁がなければ、ドアすらも効果音。 まさに前代未聞。奇抜にもほどがある。 ストーリーは実に衝撃的です。 人間、誰しもの心の奥底に眠る狂気、傲慢、エゴイズムを浮き彫りにする。奇抜なセットしたのは、果たしてこの為か。 そして迎える、血が凍りつくような衝撃の結末に、言葉を失う。 それにしても「ドッグ・ヴィル」とは皮肉なタイトルを考えたものである。 理性的ではない、本能的、動物的な感情…… そこはまさに、犬どもが住む村。
- ayo********
1.0点
難しい・・・
- kei********
1.0点
このレヴューの得点を基準に鑑賞作を選んでましたが、もう信用できない。 観なければよかった。不快感が数日残ります。こんな嫌なもの見せられて。 5点付けてる人は何を望んでるんですか?
- じゃむとまるこ
5.0点
これは、傑作です。 177分という長さ、人の本性を暴き出すという露悪趣味な映画、コロナカの時間のある時じゃないとなかなか観る気がおきない。 しかし、見始めたらあっという間、長さを感じさせません。 章立てになっていてプロローグと9章、その一つ一つがあっという間に終わります。 弱いということは罪だ、他人を欺き自分を欺く、それはいずれ自分自身を滅ぼす、偽善者を叩きのめす怪作(自分は絶対偽善者ではない、そう言い切れる人がいたらおめでたいと思うが)。 地味な豪華キャストが贅沢で、とことん節約(じゃなく意図された?)したセットが効果的、町全体が俯瞰で見渡せる、そこに蠢く人間が突き放して捉えられている。 弱くて醜悪な人々の中でグレース!=ニコール・キッドマンの美貌が際立ちます。
スタッフ・キャスト
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