あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(4件)
- kps********
3.0点
病気で恋人を失くした主人公が、恋人との過去や死に囚われて彷徨うという映画です。 所謂、喪失と再生を描いた映画となる訳ですが、撮影が素晴らしくて特に陰影がとても深くて濃ゆいので、なんとなく再生しないで、このまま恋人との過去と死に囚われて呑み込まれるような作品になったほうが説得力があるというか、好ましいなあ、なんて思ったりしました。 ラスト、恋人の描いた風景に辿り付いて再生するであろう様は、幻想的で美しかったと思うんですが、個人的にはあんまり心揺るがされることはなかったので、そんな感想となりました。 それくらい人の闇というか、陰の方が滲み出ているのではないか?と思った次第であります。 あと他のレビュアーさんは褒めておられますが、主人公の女優さんはイマイチだったかな。 作品全体を通して彼女に感じた印象が、可愛らしい女優さんだなあ、くらいのレベルだったので、それじゃ日本のアイドルとかに持ちそうな印象だろうという感じで、はっきり言うとあんまり俳優と演技に掴まれるところはありませんでした。 丁度昨晩、原節子さん死去の訃報が流れたんですが、気丈さや純真さの内側に憂いや陰の見える原さんのような女優さんが主人公だったら、3枚くらい良くなる映画だろうなと思いました。 3枚くらい良くなると満点になるという事で、撮影の素晴らしさばかりが響いてくるという映画だったかと思います。 ★は3つにしておきますが、ほぼ撮影の素晴らしさと絵作りの方での点数であります。 絵画的で美しい映画ですので、皆さん是非。
- 珠生
5.0点
恋の風景。 亡くなった恋人の思い出と共に過ごす空虚な時間。 その静かな田舎の風景の中にぽつんと心に沈んでいるイメージを探しながら、うつろに過ごしているシーンがとてもしんみりと心に響きます。 イーキンが見たくて観ていた映画なのに、カリーナとリィウイエの名演技にすっかりとこの映画のファンに。幾米(ジミー)の画もとても効果的に使われていて、みてて心がジンワリ暖かくなります。 二人はどうなるんだろうねv でもこの映画のイーキン…イーキンで有る意味がわからん。彼らしさがないよーん。他のイケメンさんでも良くないかなぁ。
- sea********
4.0点
人気の台湾の絵本作家幾米の絵が効果的に使われている。絵本が原作では無いのだが、映画の中の世界はまるで絵本の様に幻想的。海沿いで坂の多い青島の町を実に綺麗に撮影している。 郵便配達員のリエに何時もついて歩いている子供が「金魚のフン」と呼ばれているエピソードが面白かった。子供が「金魚のフン」と呼ばれるのは、「金魚のフンみたいについて回っているから」という説明の台詞がある。「なるほど『金魚のフン』は日本語で、中国語には無いのだ」とつまらぬことに感心してしまった。 林嘉欣という女優さん、笑顔が実に可愛い。GTO時代の松島菜々子の笑顔を思い出した。恋人を無くして失意に沈んでいる役なので、映画の中で笑顔が少ない。鄭伊健と出会った頃のエピソードで一度輝く笑顔を見せてくれる。そして映画のラストで見せてくれる笑顔が又とびきり良い。 林嘉欣は、この映画の役作りにのめり込むあまり、共演の劉[火華]のことが頭から離れなくなってしまったと告白している。映画の撮影が終了し、まるで失恋をした様に落ち込んでしまったそうだ。 林嘉欣のそんな思いが画面を通じて伝わってくる様な気がした。ちょっと中居正広似(でも中居より顔もスタイルも良いが)劉[火華]も田舎の好青年を淡々と演じている。 映画の中で流れる時間が心地よい。ラスト近く、冬から春へ唐突に時間が流れてしまうが、それまでは、青島の景色と相まってゆったりと時間が流れて行き、その時間の流れにひたっている様な気分を味わえる。
- sac********
4.0点
切ない恋模様が青島の綺麗な町並みにマッチして 穏やかに展開していって素敵な映画です。 郵便配達の人はポルノのアキヒトさん似でかっこいいです。 NHKとの合同製作だそうです。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。