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花とアリス (2004)

HANA & ALICE

監督
岩井俊二
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3.95 / 評価:1274件

解説

ショートフィルムとしてウェブで配信されていた岩井俊二監督作品の劇場公開版。恋に揺れる2人の少女、ハナに鈴木杏が、アリスに蒼井優が扮している。そしてこの2人の少女に翻弄される宮本を郭智博が演じている。ルー大柴、アジャ・コング、伊藤歩、中野裕之監督、叶美香、テリー伊藤らの豪華ゲスト出演も見逃せない。ショートフィルムでは描かれなかったエピソードも多数盛り込まれている。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

幼なじみのハナ(鈴木杏)とアリス(蒼井優)。ハナは落語研究会に所属する高校生・宮本(郭智博)に一目惚れ。同じ部活に所属し、なんとか宮本に近づこうとするハナ。そしてある嘘をついたハナは、宮本と急接近する。しかし、その嘘がバレそうになり、さらに嘘をつくはめに。しかもその嘘がきっかけで宮本がアリスに恋心を抱いてしまい……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004 Rockwell Eyes・H&A Project
(C)2004 Rockwell Eyes・H&A Project

「花とアリス」これは恋愛映画じゃなくて岩井的記憶論なのだ

 ハナとアリスの牧歌的な友情時代に終止符が打たれる。きっかけはハナの初恋。そう、同性の友情を壊すのは、いつだって異性への恋心なのだ。ハナは、先輩は私に愛の告白をしたけど、その後で記憶喪失になっちゃいました……とウソをつき、人のいい先輩は「そうなの?」と半信半疑ながら彼女と付き合うが、アリスの方に恋愛感情を抱き始める自分に気づかされる……。

 僕らの時代の映画はやたら「記憶」にこだわるが、この作品は岩井俊二的記憶論だ。ハナは相手の記憶を書き換えることで意中の彼を恋人にしようとする。その後のアリス絡みの展開は、いや、そうじゃなくて、やはり恋愛は嘘がなくてピュアなものなんだよ、と思わせるようで、いや実は……とドンデン返しが準備されるのだから、これは純愛映画ではない。岩井の視点はもっと(いい意味で)イジワルなのだ。恋愛は記憶と同じくらい曖昧だけど、そんなら恋愛なんて止めようと思う人がいるだろうか? 人を好きになると、相手を自分のものにしたくなるし、そのためには平気で騙したり、洗脳したりする。そんな純粋とは言い難い曖昧な感情を、僕らは恋愛と呼ぶのだ。(北小路隆志)

日比谷スカラ座2ほか全国東宝洋画系にて公開中

[eiga.com/3月17日]

映画.com(外部リンク)

2004年3月17日 更新

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