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ぼくは怖くない

ぼくは怖くない

IO NON HO PAURA/I'M NOT SCARED

109

mii********

4.0

ぼくは怖かった!

一面に広がった、黄金に輝く小麦畑の中、 真っ青に澄み切った大空を背に、 赤シャツを着た少年たちが、疾風のごとく走りぬける! ねぇ、想像してみて! 原色の息遣いを誰もが感じるでしょう♪ おまけに、終始流れているクラシック調の心地よい音楽♪ 観始めてから、どんどんと作品の中に引き込まれていく自分がわかるんだ! それも自然に、舞台となる南イタリアの農村風景に溶け込んでいっちゃうから、 不思議、そして素敵。 こんなに気持ちのいい映画なのかぁ~~~~~と、思っていると、 お話しが一変しちゃう。だから皆にご紹介したい。 子供の頃って時間を忘れて遊びまわっていたでしょう、男の子も女の子も一緒に。 林の中に探検に入ったり、山に秘密基地を作ったり、そりゃあもう想像の世界の夢物語♪ 好奇心いっぱいのまま、ちっちゃな物が大きな宝物になる・・・・・ そんな少年、主人公のミケーレが、妹マリアの落し物を探しに皆で遊んでいた廃屋にもどったところからドラマがはじまります。 ふとしたことから地面のトタン板に気付いたミケーレは、そっと持ち上げてみる。 それは地面に大きく掘られた“穴”のフタだった。 ドキドキ・・・・・「きっと、すごい宝物が隠されているに違いない!」ドキドキ・・・・・ 真っ暗だ・・・・・ドキドキ  何か見える・・・・・ドキドキ ギョ!・・・・・バタンッ! ワァ~~~~~! ダ、ダ、ダ、ダ、ダ、ダッ~! はっ早く、家まで、帰ろうっ! うっ、うっ、「あれは・・・・・足だ・・・・・」 家に帰っても落ち着かない、あれは何、夢か幻か? そうだ、明日も行ってみよう・・・・・。 ミケールは、昨日と同じトタン板を今度は、恐る恐る持ち上げる。 何もないや・・・・・ でも、次の一瞬、もの凄いことに・・・・・久々に心臓飛び出しショックに見舞われましたぜ!  だからこの作品、“ぼくは怖かった” このまま際物作品に陥るのかと、ちょっぴり心配しちゃいましたけど大丈夫。 この“穴”の中で発見したものにより一転二転としていくストーリーに、もう気もそぞろ。 大人の世界を覗いてしまった少年が、大人に惑わされつつも己に打ち勝ち、立ち向かっていくんです! 最後なんて「まさか~!」なんてシーンも用意されていて! 大人の世界のストーリーと並行して進んでいく、子供の、子供による、子供の為のストーリー展開が微笑ましくもあるのです。 渦巻き蚊取線香。だるまさんがころんだ。お父さんとの腕相撲。ケーキを焼いたお母さんが「早く食べよう!」と、笑顔で子供たちに言う場面。等々。 私の感性に強く共鳴したシーンを観れただけでも気持ちの良い作品でしたよ。 南イタリアの貧しい農村で巻き起こる事件。 少年の友情をドキドキワクワクの要素を取り混ぜてサスペンス・タッチで描きます。 お話しの展開には細かな注釈は映しだされていません。ダイジェスト版のように流れていきます。 なので、過剰な突っ込みはやめておきましょうね♪

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