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ぼくは怖くない

ぼくは怖くない

IO NON HO PAURA/I'M NOT SCARED

109

まあしい

4.0

ホラーかっ!いや、ラスト、ファンタジー

以前から観たかった作品。  最近、バンジョーさんのレビューがアップされ、 思い出しました。 近所のマイDVDライブラリーと言えるほど近い、歩いて 1分以内にあるレンタルショップには、ない事を確認済みである。 なので初めて、ネットレンタルのお世話になる事にしました。 本作と「サボテン・ブラザーズ」2本。 最初に「ぼくは怖くない」 「私は怖い!!!」ってだれもが、つっこみを入れたくなるでしょう。 主人公の少年が、廃屋で立穴にトタンをかぶせた、秘密めいたものを、偶然みつけます。 好奇心にかられ、そのトタンをめくると、「あぁぁ~~~~~!!!!」 ミケーレの大きな叫び声と同時に私も心の中で「ひぇぇ~~~!!」ものすごく、 怖かった。      なんだ?アレ。  子供ゾンビ? このあたりホラーです。完全に。 私ならもう2度とあの穴には近づけない。  でも、このミケーレという少年、勇気 があり、優しくて、好奇心旺盛。  何度となく、穴に行き、中にいる囚われの身の 少年に水や食料を運ぶ。 そして、なんと自ら穴に入って行くではないか! なかなか、できないよ~~。普通は。   でも、ミケーネなら、出来そうだとことは、冒頭のシーンで少女をかばうという 伏線がちゃんと張ってあるので、納得できる。 この穴の少年はミケーレを「ぼくの守護天使」と言い、自分は死んでいると言います。 幼くして、絶望しているシーンは切ないです。 ミケーレが住む、村は貧乏そうだし、大人たちはなんだか、みんなイライラしていて 子供たちもそんな大人に抑圧されているようにも見える。 村から離れると、小麦畑が無限に広がり別世界のように美しいのに・・・・ ミケーレと穴の少年には、友情が芽生え、中盤は心癒されるシーンもあります。 しかし、大人たちの不穏な行動やミケーレの緊張感は最後まで持続し、観ている者 を離さない。 シーンが移るごとに出てくる小動物、串ざきにされた鳥、穴の中のミミズ、道の真ん中 に血みどろで死んでる蛇、地を這うアリ、巣に群がる蜂、カエル、ふくろう・・・ それらは非力で、気持ち悪く、不気味で、大人に翻弄される子供たちを比喩している ようで、心の中がザワザワしてくる。 やっぱり、私の中では、これは「ホラー」だな~と思っているところへ、終盤、ラスト 近く、「あっ、」と驚く展開へ~。 ラストシーンはファンタジーの様子も呈し、立場が逆転した二人。 穴にいた少年はミケーレの「守護天使」のように手を差し伸べ、傷つく彼に 近づく。 美しく素晴らしいラストシーンでした。 余談ですが、「だるまさんが転んだ」はイタリアにもあるんですね。 スペイン映画の「永遠の子供たち」でもそのシーンがありました。 ヨーロッパ全域であの遊びがあるのかな~?  アメリカはどうなんだろう? 大阪では、バンジョーさん仰るとおり「ぼんさんがへをこいた」でした(笑) このフレーズは絶対、近所のおもろいおっさんが考えたと思いますね。 昔は、こんな変な事を考え付く大人は近所に一人くらいはいましたからね~。 映画に全然関係ない話で恐縮です。 でも、子供時代、70年代を日本で過ごせて良かった~。と思った。 イタリアの70年代が舞台の映画でした。

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