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穴/HOLES

穴/HOLES

HOLES

117

一人旅

4.0

穴を掘り掘り、お宝発見♪

アンドリュー・デイヴィス監督作。 無実の罪で矯正施設に送られた少年の冒険と友情を描いたコメディ。 ディズニー製作の痛快冒険譚で日本では劇場未公開に終わった作品ですが、原作がアメリカの児童文学作家:ルイス・サッカーの同名小説なので爽やかな感動を体感できるエンタメ映画の良作に仕上がっています。キャスティングが豪華で、主演は『トランスフォーマー』でブレイクする前のシャイア・ラブーフですし、共演にはシガニー・ウィーヴァー、ジョン・ヴォイト、パトリシア・アークエットといった実力派のベテランが揃います。 無実の罪により砂漠のど真ん中にある矯正施設に送られた少年:スタンリーを主人公にして、女所長の命令により砂漠の穴掘り作業を強要される主人公とその仲間たちの日常と冒険を、施設を取り巻く広大な土地にまつわる過去と現在を交錯させながら描き出しています。女所長はある目的のために少年たちに穴を掘らせているのですが、その目的が一体何なのか…というのが鍵となる作劇です。女所長の謎に満ちた企みと、それに協力させられながらも強権的な大人たちに対して抵抗を見せる主人公の勇姿と冒険と友情がコメディタッチの陽気なムードの中に活写されます。 「運命に導かれる」がテーマとなった児童文学映画であり、登場人物たちの過去と現在が運命によって一つに結びついていくさまが心地いい感動を呼びます。少年たちが砂漠に穴を掘ることは、その土地の歴史を開拓時代から遡って紐解くことであり、また眠っていたそれぞれの運命を掘り起こし再び動かすきっかけとなるのです。 「今何て言った?」が口癖のサディスティックな女所長、ヒマワリの種が大好物のメタボリック看守:Mr.サー、靴の消臭剤の研究に没頭する主人公家族などデフォルメの利いた個性的キャラクターも魅力です。

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