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オーシャン・オブ・ファイヤー
2004年4月17日公開

オーシャン・オブ・ファイヤー

HIDALGO

1372004年4月17日公開

kak********

4.0

世界最速馬による世界一過酷なレースを堪能

19世紀末の実話をもとに再現された史上もっとも過酷な サバイバル・レースに参加したフランク・ホプキンスと 愛馬ヒダルゴの物語。 実は、砂漠が舞台の馬のレースという事で、あまり期待して いなかったのだが、これが大間違いだった。 監督は、「ジュマンジ」や「遠い空の向こうに」のジョー・ ジョンストン。ILMの特撮マン出身だけあって、大衆娯楽 映画のつぼを心得た演出が光る。 主役は、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン 役で知られるヴィゴ・モーテンセン。本作品が初主演作ながら 堂々と”男の中の男”を演じきっている。 この物語は、過酷な砂漠での死のレースにスポット・ライトが 当たっているようで、実は世界最速の馬を競う”馬”が主役の 映画なのだ。 もともとエントリーできるのはアラブの王の血族と純血の アラビア馬のみなのに、アメリカのカウボーイが混血の野生馬 にのり速いと言う評判にプライドを傷つけられたアラブの王が 軽蔑の意味を込めて招待したのだが、それを受けて立ったのが インディアンの血を引くカウボーイだった。 このカウボーイは高額の賞金目当てに参加するのではなく、 俗にいう”馬の顔を立てる”気持ちだけで命を賭けるところが 美しい。 共演は、不朽の名作「ドクトル・ジバゴ」でロマンに生きる男を 熱演した名優オマー・シャリフ。老いても魅力溢れる確かな演技 が本作品の格調を高めている。 過酷なレースとは反比例して、美しい砂漠の光景と音楽が観る者を 癒してくれる。レースそのものは「スター・ウォーズ」シリーズの エピソード?に出てくる若いアナキン・スカイウォーカーが参加 したのと似ているのも、レースを楽しんでもらおうとする製作側の 意図であろう。 しかし、本作品の見所は真摯な態度で男らしい主人公の生き様に 他ならない。美女や大金に誘惑されても迷わず、レースを再三妨害 されても愛馬を信じてわが道を行く姿勢は”男”の誇りである。 そして、彼が最後に手にしたものは何か? これは、究極の自然保護ムービーであり 感動のラストシーンへと導かれていくのである。

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