ユダヤ系=金の亡者、という自虐ネタ
- wef***** さん
- 2016年7月23日 21時51分
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トムハンクス扮するインチキ教授が黒人の老婆宅に居候しながら、個性豊かな仲間たちと地下室でカジノ強盗を企てるほのぼのコメディ。
強盗は成功するものの、犯罪が老婆にバレてしまい、どんどん事態が悪い方に進んでいく。
テンポの良い展開と、コーエン兄弟流の捻くれた台詞回しがとにかく気持ち良い。
最初から最後まで少しも弛まずギャグに徹してる。
冒頭で黒人ばあさんに何度も「ニガー!」と言わせた時点でもはや勝ちは決まったようなもの!
この黒人ばあさんが通う教会では、神父がユダヤ人をコテンパンにバカにしている。
神父が「あいつらは金の事しか見てないんだ!」と叫ぶと、教会内は一気にフィーバー!黒人ばあさんも良いぞ良いぞと盛り上がる。
いいねいいね!
そう、言うまでもなくコーエン兄弟自身もトムハンクスもユダヤ系だ!
映画のラストで犯罪チームはトムハンクス含めて全滅。
カジノから奪った金は黒人ばあさんの物となり、ばあさんは全額を大学に寄附すると言う。
つまりは、金の事しか見ていないユダヤ系人種が負け、金の事など一切見ていない信心深いカトリックの黒人が勝つという、コーエン兄弟流の自虐ネタに溢れた物語なのだ。
BGMがゴスペルやヒップホップといった黒人音楽を中心に構成されているのもニクい。
この開き直りっぷり、大いに楽しませてもらった!
自分たちの事を蔑んでまで儲けようとしてるって見方もできるけどね!
それから、JKシモンズはやっぱり良いね!
なに?オリジナルの「マダムと泥棒」?
...そんなもん観てないわ!
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