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レディ・キラーズ (2004)

THE LADYKILLERS

監督
イーサン・コーエン
ジョエル・コーエン
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2.80 / 評価:224件

解説

オスカー俳優のトム・ハンクスが、10年以上遠ざかっていたコメディーに挑戦。カジノの売上金を狙う天才的知能犯を演じる。オリジナルは1955年製作の『マダムと泥棒』。ハンクス率いる少々頼りない強盗団と、人の好い老婦人とのコミカルなやりとりに爆笑だ。監督は今作で初めて監督のクレジットを連名にしたコーエン兄弟。『オー、ブラザー!』でも組んだT.ボーン・バネットによる南部特有のソウルフルな音楽も軽快。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

信心深い老未亡人(イルマ・P・ホール)の自宅に下宿した自称・教授(トム・ハンクス)。彼の狙いは婦人宅の地下室。そこはカジノ船の地下金庫室とつながっているのだ。やがて怪しげな男たちが婦人宅を訪れる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)TOUCHSTONE PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.
(C)TOUCHSTONE PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED.

「レディ・キラーズ」オリジナル作の洗練に憧れるのは理解できるけど…

 コーエン兄弟のクラシック・コメディ好きは周知の事実だ。すでに「未来は今」でフランク・キャプラを、「オー・ブラザー!」「ディボース・ショウ」でプレストン・スタージェス流のスクリューボールを模倣しているが、そんな彼らが今回挑んだのはいわゆる“イーリング・コメディ”の代表作「マダムと泥棒」(55)。戦後イギリスを風靡したオリジナルは、瀟洒にしてブラック極まる英国的笑いのお手本だが、コーエンはそれをなんとも泥臭い映画に貶めてしまった。

 いや、舞台をロンドンからミシシッピに移したから、という理由だけではない。実は影の主役である老婦人を、いかにも英国風のおばあさんから敬虔で頑固な黒人寡婦に改変するアイディアは意外に成功しているのだ。でも肝心の悪人チームのアンサンブルがてんでバラバラ。現代アメリカ的な、異なる出自のメンバーを揃えたのは判るけど、台詞の応酬があまりにも鈍重かつ下品。原作を大胆にアレンジするならそれでちっとも構わないが、なぜトム・ハンクスだけがアレック・ギネスのクラシカルなスタイルを律義にコピーしているのか謎。原典の洗練に憧れるのは理解できるけど、ちょっと頭の切れる映画マニアが作ったまがい物程度にしか見えないのだな、残念ながら。

丸の内ピカデリー2ほか全国松竹・東急系にて公開中

[eiga.com/6月22日]

映画.com(外部リンク)

2004年6月22日 更新

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