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ドリーマーズ (2003)

THE DREAMERS/I SOGNATORI

監督
ベルナルド・ベルトルッチ
  • みたいムービー 143
  • みたログ 514

3.33 / 評価:173件

パリ特有の腐臭を放った青春

  • big***** さん
  • 2010年1月4日 19時35分
  • 閲覧数 1269
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

うーん・・・・さすがベルトリッチ。
こんな青春映画撮れる人、今いないです。
ベルトリッチの青春映画というと「魅せられて」をすぐ思い出しますが、あれはイタリアで撮影されたものですよね。やっぱり、イタリアのあの強い光のもとで撮影されてるのと、パリのくすんだ空のもとで撮影されてるのとでは、まるっきり雰囲気違いますね。
ベルトリッチはイタリア人だけど、強い光よりくすんだ空気が似合いますね。

パリの風景が美しいのと、3人の俳優がとても良かったです。
フランスのインテリの娘と息子っていうと、あんななんですかね。すごい甘やかされちゃって、自己の世界の中でだけで生きている、かなり傲慢な人たちですよね。ただ、外の世界にまだ触れてないから、それがわかってなくて、私からみたらあの姉弟はかなりの子供ちゃんですね。
変に性的興味は発達しているから、人間としての発達が歪んでるんですね、この二人。
イザベラの部屋を見たら、うわー少女趣味って感じでしたもんね。
それに感化されるマシューは、本当可愛いです。まだ健康的な思考が残ってるからね。イザベラをデートに誘ったり。

ベルトリッチは確か共産党員のはず。パリのああした若者が起こした革命運動がどういう終焉を迎えたか知りませんが、私としてはかなり皮肉なメッセージを感じ取りました。
結局、ああした革命運動が誰の手に寄って牽引されてたかというと、現実を全く知らないインテリのお嬢ちゃん、お坊ちゃんたちということ。理論のみが先走りして、現実を踏まえた運動ではないということ。日本の全共闘運動にも通じますが、こうした運動は結局は挫折せざるを得ないということ。

ただ、アメリカ人のマシューが暴力を否定してながら、あの後、アメリカもベトナム戦争に介入していく訳ですから、これもかなり皮肉入ってると思います。

私としては、こうした視点から見たら、テオとマシューの会話はとても興味深いもの。イザベラは、ま、どっちつかずの何も思想のない子の代表って感じですか。

音楽も良かったです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 切ない
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