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リアリズムの宿 (2003)

監督
山下敦弘
  • みたいムービー 95
  • みたログ 522

3.82 / 評価:129件

いじましき人々

  • mos***** さん
  • 2017年1月25日 0時47分
  • 閲覧数 923
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

野暮ったい男の二人組、寂れた寒村、落ちない会話、ビミョウな赤マフラー、こだわって作っているらしい記号を、長回しでとらえる。

どの場面でも、何かが欠落した、違和と生理的な痒さのある、アンチクライマックスな会話が繰り返される。コミカルではなく、ひたすら、気まずい。30分ほどで、お腹がいっぱいになる。

とはいえ、それらの気まずさは、作り手が意図していること、なのは解る。解釈するには、耐えねばならない。

見せるのは、臆病、虚栄、童貞の姑息さ、優越感と劣等感、田舎と田舎者の救いのないいかがわしさ。何もかも、拷問のように、いじましい。
ああ、嫌だ嫌だと、思いつつ、顧みると、自分の属性と大差ないことに気付く。
不明な田舎の若者だった、自分を思い出させる。

一瞬だけ出てくるフナキは、そんないじましさのない男だ。その対比が成り立つので、ラスト近く、彼が国英駅に降り立つ絵は、ちょっと清涼を感じた。

好きになれる映画ではないが、確かにどうしようもなくリアル。

今はもっと丸いが、ここの山本浩司は痩せて、原始人のようにふてぶてしい。使える面構えだと思う。彼は今や、TV出演数の多さが、光石研や遠藤憲一に次ぐらしい。

詳細評価

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