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ポーラー・エクスプレス (2004)

THE POLAR EXPRESS

監督
ロバート・ゼメキス
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3.64 / 評価:501件

日本とアメリカの児童文化認識の違い。

  • pin***** さん
  • 2012年1月14日 10時22分
  • 閲覧数 1068
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近、ロバート・ゼメキスの名前をあまり聞かないような気がします。

『ロマンシング・ストーン』とか『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか、僕の大好きな作品があるんだけど、『フォレスト・ガンプ』の後は、これと言った話題作を撮っていないんじゃないでしょうか。

僕にとっては久しぶりのゼメキス作品。

決して悪くない作品ではあります。



さて、『サンタクロースって本当にいるんですか』という絵本を読んだことのある人は多いと思います。

アメリカのある新聞の社説なのですが、一少女の素朴な質問に新聞社の論説委員が真剣に、誠意をもって答えたものです。

「愛」というものがこの世に存在するのと同じように「サンタクロース」もこの世に存在するという、聞きようによっては詭弁に聞こえるような答えですが、アメリカ人ってのはこういう目に見えないものを信じようとするところがあるようですね。

宗教観も強く影響しているのでしょうが、日本人の大人なら到底考えつかないようなことを真剣に考えているような節があります。

もちろん、僕は悪い意味で言っているんではありません。

この作品の原作となるものも、サンタクロースを信じる子どもの純粋な心を描いた絵本です。

その考え方はとても素晴らしいと思いますし、金や力にものを言わせる面と、こうした精神世界や純粋な誠意が同居しているアメリカという国は、とても面白い国だと思わせてくれます。

ただ金があるだけではなく、有意義な社会貢献や寄付行為をすることが社会的ステイタスだという考え方は、さすがアメリカという感じがします。

翻って日本を見ると、金が有り余っても、いいとこ、球団を買うくらいですか。

サントリーやソニーが音楽ホールを作ったのは数少ない例でしょうか。

すみません、映画とは関係ない話でした。

そうした純粋な精神世界を大切にする子供時代とその美しい夢を持ち続ける大人のためのファンタジーがこの作品だってことです。



さて、この作品はモーションキャプチャを利用した3DCG。

その映像は見事なのですが、欲を言えば、アニメーションであるならば、モーションキャプチャを使わないで、アニメーションらしい純粋な動きの創造をしてほしいと思ってしましました。

列車内での、ウェイターのダンスは圧巻ですが、ゼメキスならこれを実写で撮ることもできたでしょうし、実写の方が驚きの度合いは数段上でしょう。

この作品、たぶん、絵本の世界を動かすということに力点を置いたのでしょう。

実写で描くのではなく、あえて、絵本のタッチを再現する。

それはそれでいいのですが、原作の絵本のファンや映画ファンが、それを望んでいたかどうか。

原作がすぐれた絵本であり、ファンが多いことは知っています。

しかし、ゼメキスが映画化と言う時点で、『バック・トゥ・ザ・フーチャー』のイメージから、実写作品を期待した人が多いのではないだろうか。

ただ、同じ作者の原作による『ジュマンジ』があまりに脚色をし過ぎて、原作の良さを損なってしまったがために、できるだけ、原作の雰囲気を残そうとしたのかもしれません。

その意味では大成功であり、適度に映像的な遊びも施し、なおかつ過度に刺激的でない本作はファミリー向けピクチャーとして成功しているとは思います。

サンタの橇の鈴のエピソードは、ややありきたりではありますが、やはり涙を誘われました。

それにしても、オールズバーグの絵本はよく映画化されますね。

それから、アメリカでは絵本の映画化というのがよくありますが、日本ではどうなんでしょう。

『11ぴきのネコ』の舞台かは有名ですが。

そこらへんの子ども文化への認識の違いというのも興味深いところです。

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