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丹下左膳 百万両の壺 (2004)

監督
津田豊滋
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3.15 / 評価:84件

解説

邦画全盛期に日本中を熱狂させ、実に34本ものシリーズが製作された片目、片腕のヒーロー“丹下左膳”が38年ぶりにスクリーンに復活。斬新でカラフルな新時代のヒーローが誕生した。いなせに着流した着物姿も色っぽい左膳を演じるのは、実力派俳優の豊川悦司。口は悪いがお人よしの彼の妻役の和久井映見と、あうんの呼吸で絶妙のコンビを見せる。チャンバラの面白さに加え、江戸時代に生きる人々の人間模様を映し出した。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

時は亨保。主君に裏切られ、右目と右腕を失った丹下左膳(豊川悦司)は侍を捨て、命を救ってくれたお藤(和久井映見)と所帯を持つ。ある日妻の店に、家宝の壺を探している源三郎(野村宏伸)がやって来る。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「丹下左膳・百万両の壺」まあ人生いろいろあるけどノンビリ生きるぜ、の心意気

 日本映画界にかつて山中貞雄という名の天才監督がいた。むろん僕も“天才”という言葉をやたら使ってはいけないとは思う。だけど、38年に29歳で中国戦線に病死した彼は正真正銘の天才である。本作は、現存するたった3本の山中作品のなかでも飛び抜けて笑える時代劇のリメイク。ふだんの僕にかつての名作を神聖視する趣味なんてないが、今回は正直、期待よりも心配の方が強かった。なにしろ世界でいちばん好きな映画の1本なのだから……。

 で、結論から言えば――文句を言えば切りがないにしても――なかなかいいじゃん、と素直に思えた。何といっても、かつての日本映画にあった大らかさが再現できてるところがいい。まあ、人生いろいろあるけど、ノンビリ生きるぜ、といった心意気が物語の隅々からうかがえる。

 たとえば、丹下左膳(豊川悦司)と女(和久井映見)がケンカして、オレは絶対にそんなことヤラネーぞと左膳が叫ぶショットの次に、絶対にヤラネーはずのことを彼が嬉々としてやってるショットに切り換わる笑いの呼吸をこれでもかと反復させる快感! 何を細かいことを、などと言ってはダメ。そんな細部の積み重ねが真の意味での“面白さ”を築きあげることを確認すべく、DVD化された山中版もぜひ! (北小路隆志)

恵比寿ガーデンシネマほかにて公開中

[eiga.com/8月28日]

映画.com(外部リンク)

2004年8月28日 更新

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