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子猫をお願い
2004年6月26日公開

子猫をお願い

TAKE CARE OF MY CAT

1122004年6月26日公開

bakeneko

5.0

ネタバレもう子猫じゃないんだけれど…

韓国の地方都市;仁川を舞台にして、同じ商業高校を卒業した5人の女の子のそれぞれの大人社会の入り口での奮闘と友情の行方を瑞々しい感覚で映し出してゆくーガーリー映画で、当時20歳のペ・ドゥナを始めとして実際に映画のヒロインと同じ年頃の女優達が等身大の青春の逡巡を体現しています。 仁川の同じ商業高校で仲良しだった5人娘は、 テヒ(ペ・ドゥナ)-家業のサウナ兼食堂の手伝い ジヨン(オク・チヨン)-祖父母と崩壊寸前のボロ家に住みながらデザインを独学 ヘジュ(イ・ヨウォン)-ソウルの一流証券会社に就職したが、周囲との学歴差に苦悩 双子のピリュとオンジュ(イ・ウンシルとウンジュ)-児童相手の露天商 …とそれぞれの人生を模索中。時々逢って昔の様に無邪気な気持ちに戻ってフレッシュアップしていたのだが、仕事の重圧から疎遠になって行くヘジュと極貧から対等に付き合えなくなってきたジヨンの間に亀裂が生じて…という、無垢な高校時代から一変して現実社会の荒波に対峙することになったヒロイン達の友情と葛藤がビビッドに描かれてゆきます。 人生の入り口で引っ掛っている青春を活写して、「青春群像」や「ヤングゼネレーション」といった作品も思い浮かぶ作品ですが、前述の2作の主人公達が男の子なのでどこか能天気なのと対照的に、女の子は真摯に悩み&打開策を考えることも判ります。 女性監督チョン・ジェウン監督のデビュー作でもあり、男性社会の中で懸命に自分を堅持しようとする女の子たちを活写して、「はちどり」や「82年生まれ、キム・ジヨン」の先駆けともいえる作品で、仁川の風景もどこか懐かしいですよ。 ねたばれ? 危機一髪だったにゃ!(それにしてもあの事故で娘の作為を疑う刑事って…)

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