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ローレライ (2005)

監督
樋口真嗣
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2.45 / 評価:533件

解説

福井晴敏の「終戦のローレライ」を『踊る大捜査線』シリーズなどのヒットメーカー・亀山千広が映画化したエンターテイメント超大作。ローレライ艦長に役所広司、物語の鍵を握る少女に新進女優の香椎由宇、彼女と運命をともにする折笠に妻夫木聡。主役級の俳優が勢ぞろいしたアンサンブル演技は必見。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

1945年8月、広島へ原爆が投下された直後の日本。“鋼鉄の魔女”と呼ばれた潜水艦が、最終兵器“ローレライ”を搭載して、ある任務のために港を出発した……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C)2004 フジテレビジョン・東宝・関西テレビ放送・キングレコード
(C)2004 フジテレビジョン・東宝・関西テレビ放送・キングレコード

「ローレライ」ガンダム世代がエヴァの破綻を乗り越えて

 これは、ただの戦争特撮大作ではない。誰もが死を意識した第2次世界大戦末期という状況を借り、昭和40年代生まれの原作者と監督が描きたかったのは、格好良さを追求するだけのバトル・アクションではない。死はおろか、生すら曖昧になった虚構の世代の葛藤や苦悩が語られていく。それはまるで巨大ロボット・アニメという枠の中で、現実の中に放り出され、アイデンティティを模索しながら戦い始めた少年たちの姿を思い起こさせる。

 もし3発目の原爆で東京が壊滅していたら、という設定が彷彿とさせるのは、80~90年代のサブカルが拠り所とした終末的世界観。原爆投下を阻止する希望は、少女が鍵を握るシステム「ローレライ」を搭載した潜水艦に託される。リセットして灰の中から再生するか、それとも、若者の未来を犠牲にせず混沌から這い上がるか。結果的にいつの時代も終末は訪れず、ぼくらは絶望を抱え、過去を引きずりながら、生き永らえなければならない。いわばこの映画は、ニュータイプとなってしまった「ガンダム」世代が、着地点を見出せなった「エヴァ」の破綻を乗り越え、世界の終わりにけりをつけて、生きる覚悟を新たにした同時代のファンタジーだ。 (清水節)

日劇2ほか全国東宝洋画系にて公開中

[eiga.com/3月19日]

映画.com(外部リンク)

2005年3月19日 更新

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