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モーターサイクル・ダイアリーズ (2003)

THE MOTORCYCLE DIARIES/DIARIOS DE MOTOCICLETA

監督
ウォルター・サレス
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3.94 / 評価:687件

革命家としてのゲバラの原点

  • wonderworld0123 さん
  • 2020年12月6日 14時02分
  • 閲覧数 211
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

「モーターサイクル・ダイアリーズ」を見た。南米の革命家チェ・ゲバラの若い頃の日記を原作として映画だ。

友人と二人で最初はバイクで、後半は徒歩とヒッチハイクなどで1万キロ以上を旅する話しだ。出身地のアルゼンチンからはじまって、チリ、ペルー、ベネズエラまで行く。

この度でゲバラは変わったと言われている。革命家への意識が芽生えた旅だったようだ。ペルーをはじめとして、特に虐げられている先住民(インディオ)の生活を目の当たりにし、直接話しを聞いたことがきっかけだった。

ペルーに行ったことがある。5ヶ月ほど滞在していた。ゲバラが滞在していた町と一部重なっている。映画は1950年代だったが、
僕が行った1980年代と画面で見る限りは、それほど大きな差は感じられなかった。

旅行したときの年齢がゲバラとほぼ同じだったせいか、とても懐かしい感じがした。最初の一月ほどは必死でスペイン語を勉強した甲斐があって、ある程度は現地の人と話しをすることができるようになっていたこともあり、一人旅でも孤独は感じなかった。むしろ東京で一人暮らしをしているときの方が、会話がなかったと思う。

ゲバラには強い意志と南米の人々に対する愛情、風土に対する愛着と理解があったが、僕は好奇心は旺盛だったが、単なる異邦人だった。
そこが大きな違いだ。

南米での旅はゲバラとはスケールも志も全く違うが、僕の人生も変えた旅だったと思う。ある意味で、ごく一般的な日本人的社会人としての人生を踏み外すきっかけになった旅だった。

ゲバラにあって僕に欠けていたものが、映画を見てよくわかった。僕には観念的、心情的な民衆へのシンパシーはあっても、心の底から沸きあがってくるような具体的行動を伴った愛情が欠けていた。常に自分の中心にあったのは、自分のことだけだったような気がする。

僕が過去を振り返るとき郷愁を覚えると同時に後悔の念に駆られるのは、自己中心的な心情、自分可愛さとせいぜい旺盛な好奇心だけが行動の原動力だったせいだ。

南米、ラテンアメリカ。情熱と異国情緒と快楽と自然と消えた文明の痕跡と退廃と優雅と貧困と暴力が同居している大陸。

日本からは一番遠いが、時間があったら一人で行ってみるといいと思う。人生が変わるかも知れないから…

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