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誰も知らない (2004)

NOBODY KNOWS

監督
是枝裕和
  • みたいムービー 2,052
  • みたログ 6,322

3.95 / 評価:2227件

誰も知らないではすまされない

  • kaz******** さん
  • 2021年3月7日 22時31分
  • 閲覧数 478
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

これは映像をみるのが辛い映画だ。ネグレストというのは大部前からあるのだろうけど、大抵は児童養護施設に収容されてしまうことが多いと思う。こういうケースは最悪だ。
 けい子が明と2DKのマンションに引っ越してくる。しかしトランクの中には茂とゆきが入っていた。そして駅で待つ京子を明が迎えに行く。冒頭から衝撃的だ。長男の明は12歳。学校には行かず母のけい子の代わりに食事を作り弟妹の面倒を見ている。けい子は明以外の外出を禁じた。母は働いているようだが、帰りが遅い。学校に行きたいという明や京子に母は「行っても仕方ない」と言い放つ。「しばらく留守にする」と家を出た母は長期間帰って来なかった。いい彼氏ができたのだ。明は預かった金で家賃や光熱費を支払い、弟妹に食事を与えた。一旦帰宅した母だったが、置手紙をしてまた出ていく。そして今度は帰って来なかった。明はゲームセンターで出会った友達ができたり、いじめで不登校になってるサキという女の子と仲良くなったりするが、金がどんどんなくなっていく。家賃は溜まり水道も止められて、トイレも公園に行って用を足すありさまだ。ある日、事件が起こった。・・・・・・・。
 主演の柳楽優弥がすばらしい。賢くて性格も良くて母に忠実な明を好演している。そしてほかの子どもたちもいい演技だ。この演技なくしてこの作品はなかったろう。また、YOUも甘ったるい声の軽い女として適役だった。
 しかし、誰も知らないわけではなかった。明の万引きが無実であると証言したコンビニ女店員、売れ残った商品を裏口から渡す男子店員、家賃催促に来た家主、そして友達になった女子中学生。彼らの窮乏を知って手を差し伸べておればと思う。福祉、警察、親等に連絡できなかったのが残念だ。人と人との繋がりの希薄さ、是枝監督が訴えたかったテーマはこれではないか。
 ラストの終わり方、この子たちは一体どうなるのだろう。いずれ保護されるのだろうが、早く保護されてほしい。

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