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誰も知らない (2004)

NOBODY KNOWS

監督
是枝裕和
  • みたいムービー 2,052
  • みたログ 6,322

3.95 / 評価:2227件

まぶしく残酷な物語

  • pxv******** さん
  • 2021年5月11日 15時46分
  • 閲覧数 552
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

出生から何らかの事情で戸籍がなく、実質「存在しない者」とされている「無戸籍の日本人」は、分かっているだけでも年間約3000人、1日に8人以上発生しているそうだ。

映画ではバイトをしたいという12歳の長男・明少年に「警察に相談すれば。」と言ってくれる人もいた。が、そんな事をすれば4人が一緒にいられなくなると彼は拒否する。

学校にも行けない、自由な行動も出来ない、日に日に食費にも事欠く、電気・ガス・水道も止められる生活………それでも彼らが心許せる安心出来る場は4人が一緒にいる空間だけ。

哀しく残酷な物語ではあるけれど、不思議に穏やかで淡々とした作品世界が、より観る者の心をえぐってくる。
子供達の無邪気な笑顔や自然な振る舞いが時にはキラキラとまぶしく見え、大切にしなければならないものは何かという事に説得力を増してくる。

帰ってくるはずもないお母さんを駅まで迎えに行く末っ子・ゆきちゃんの履いている靴のピコピコ音が無性に悲しい。

母がいた頃は新品だったお絵描きクレヨンも、手に持つのが大変なくらいに小さくなる描写に、子供達の希望の灯が段々消えていくようで、現実の残酷さが胸に迫る。

同じような、またはもっと悲惨な境遇の子供達は日本国内にもまだまだいるという現実。

誰も知らなくても生きようとする命を見殺しにしてはいけない。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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