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コーヒー&シガレッツ
2005年4月2日公開

コーヒー&シガレッツ

COFFEE AND CIGARETTES

972005年4月2日公開

001

3.0

ネタバレ淡々とした世界観。ただ、淡々としすぎ?

コーヒーと煙草がキーワードの短編物語11本によるオムニバス。 全編モノクロタッチのけだるい空気の中で、登場人物による肩に全く力の入らない会話が淡々と進む。短編それぞれに感動やオチは用意されていない。居酒屋で隣の席から聞こえてくる会話がなぜか心にひっかかってしまうような、日常に漂うそんな意味のない時間を、輪切りにして97分につなげた脱力系ムービーである。 狙いはわかる。淡々としたかったのだろう。 ただいくらなんでも淡々としすぎじゃないですかね? こういうこと言うと「お前ジャームッシュを全然わかってないな~」って言われるんだけど(笑)、それを承知であえていうけど、どうにもこうにも、オチなさすぎ、物語の中身なさすぎです。 乾いた空気やけだるい時間、おしゃれな映像を狙ったにしても、それはシニカルな笑いを内包した高度な演出ができてこそ可能になる、と個人的には思っています。そのギリギリの線を攻められるかどうか。その点、残念ながら今回は輪切りを繋げただけで終わっているし、ギリギリの枠から出ちゃってると感じました。 あと、これ言っちゃ終わりなんだけど、モノクロにした意図、あったんですかね?タバコとコーヒーだからイメージでモノクロ?お洒落に見えるからモノクロ?とにかくモノクロで作りたかったのだとしたらそれはそれで外野がとやかく言うこっちゃないけど、別にしなくてもよかった、そんな程度かと思う。 ジムジャームッシュ監督にはコアなファンがついてるから、こういうの全部許しちゃうんでしょうね。「これこそが世界観である」とかいって。モノクロで尻切れトンボの小ネタをつなげてまったり仕上げればジャームッシュの世界なんですかね。そういうの作りたいんですかね。 ただし、役者は全員よい。ごつごつした個性と時代の香りをぷんぷん匂わせてるクールな奴らばかり。男も女もじいさんも小僧も、出てくる役者はどいつもこいつも格好いい。だから台詞に聞き入ってしまうし、妙に心にひっかかるのだ。 逆にいえば役者の個性に頼りすぎってことかもしれないが

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