ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(17件)

不気味18.2%恐怖15.9%絶望的15.9%悲しい11.4%知的11.4%

  • bel********

    5.0

    ナチス台頭の目次として最適

    ヒトラー政権がどんな卑劣なことをしたのかは、多くの映画が語っていますが、彼がどんなふうに国民に支持され、彼の政権が広げられたのかドイツ側から描かれたものは少ないと思います。 このドラマは、彼の幼児期から総統と呼ばれるまでの物語で、彼に違和感を持っていた者がいつの間にか傾倒する様子や嫌悪感を持ったまま殺される人、彼なりの愛を受けた人々の人生を流れる筆致で描いています。 興味深いのは、彼に対して持っていた人々の違和感の行方です。 彼の中の狂気を感じていたにもかかわらず、合法的にヒトラーを失脚させることができず、かえって彼の政党が幅を利かせることになった恐ろしさです。 どの段階なら、合法的にヒトラーを葬ることができたのか、大変興味を持ちながら見ていましたが、結局私にはわかりませんでした。 もしヒトラー、彼に似た人物がこの世に生を受けたとき、私たちは見抜いてそれを止めることができるでしょうか。 法の正義を慎重に重んじるあまり、気づいたときにはまた過ちに陥っているのではないかとエンドロールを見ながら恐ろしく思いました。 「特別な時代には特別な法」という言葉を、警告の言葉だと感じました。

  • いやよセブン

    3.0

    "国民はいつのまに馬鹿になった?”

    ヒットラーの子供時代から権力を握るまでを描くが、見るのは結構つらい。 絵の才能がないと宣告され、多分、強烈な劣等感の裏返しで国家主義に傾倒していく。 美少女趣味など狂人ではあったが、アジテーションは天賦の才があった。 クーデターに失敗するが、たった9か月で刑務所を出てくる。 不満分子の粛清や議事堂焼き討ち自作自演などで国民を洗脳、選挙で大勝利を収めると、非常大権を手に入れ、憲法をお飾りにしてしまう。 タイトルはナチ党が選挙に勝ったことで、記者が呻くセリフ。

  • bfi********

    5.0

    ヒトラー半生を集約した名作

    ヒトラーって、独裁者でユダヤ人をいっぱい殺したんでしょ? といった知識の人は観てもらいたい。 美化されることはないが、ヒトラーがどんな人で、どのようにして総統という国家元首になったかが解ります。 この手の映画は多いですが、抜群の出来で私の中で3本の指に入る大作と思っています。 始まりは、ヒトラー少年期から。 ヒトラーは1889年生まれなので、1900年より少し前からスタート。 終わりは、ヒトラーが首相になり、当時の大統領であるヒンデンブルクが亡くなって、大統領と首相を統合した総統が生まれるまでです。 1934年まで。 一部・二部になっていて、計180分くらいと大容量。 一般家庭に生まれて、物心ついた時には画家になる夢を抱いたが、挫折する。 一時は浮浪者になる… そんなありふれた人物が何故、独裁者という地位まで上がったのか解ります。 ヒトラーの半生を知っている人でも、 当時の時代背景がわからない人でも楽しめます。 とても興味深い1作です。 ご堪能ください。

  • hip********

    5.0

    ヒトラーの思惑通り

    この作品の中では繊細で傷つきやすく幼少期不遇で理想主義者でなおかつ残酷なヒトラーが描き出されています。 これは恐らくヒトラーが自分のキャラクターイメージを植え付けるために作り上げたアイディンティティ。 実際の彼はウィーン時代に同居していた友人に「ぼくはその気になればこの軟膏を絶対にガラスが割れないようになる魔法の薬だと言って高値で売りつけて見せる自信があるよ」と語ったのに代表されるように稀代のペテン師。平気で嘘がつけてその嘘に何の罪悪感も抱かないサイコパス。彼の愛国心や民族愛は彼の壮大な詐欺をもっともらしく演出するための小道具に過ぎません。彼にとっては国家も民族も同士も全部利用する存在であって愛を持つ対象ではないのです。親友レームを粛清しドイツが敗戦間近になった時には自分が愛しているはずのドイツを焦土と化すように親衛隊にドイツのインフラの破壊命令を出しています。 自分が破滅するなら一緒にドイツも道連れだという彼の愛国心や民族愛とは要するに自分にとって都合がいいから騙るだけの小道具。 にも関わらず未だにヒトラーが狂信的な民族主義者だったというヒトラー自身が創りだした幻想を信じる人が多数いるのが極めて不思議で仕方が有りません。 とは言え作品としては非常に面白くヒトラーの人間像もこのような人間ならば魅了されても仕方があるまいと思われる説得力を持つものでした。

  • Callum shop

    4.0

    こんな時代だからこそ観ておきたい作品

    ヒトラーの事はあまり知りません。 当時のドイツやヨーロッパ情勢も、作品に出てくる登場人物もほとんど知りません。予習なしで観ました。 けれど前後編あわせて3時間超の大作、まったく飽きることなく鑑賞。 時々(というかしばしば)、人物や組織の相関図が頭のなかで「?」にはなったのですが、あくまで作品の主旨はヒトラーがいかに台頭していったのか。 テーマ自体はわかりやすい上、最後まで軸ぶれすることなく物語が進んでいったので予備知識なしでも十分、作品にのめり込んで彼の略歴を知ることができました。 冷徹な独裁者で血も涙もないような印象は覆りました。あくまで一人の人間であり、悲しみや恋愛感情を見せます。 それを好意的でも皮肉的でもなく淡々と描写していたため、より身近に彼を捉えることができました。 教科書の中だけでの人物が近い存在として感じれた…非常に価値ある映画の醍醐味の一つではないでしょうか。 演出はもちろんロバート・カーライルの快(怪)演により成せた結果かと。 唯一、残念だったのは作中での使用言語が英語であったこと。 どうしても引っかかってしまいましたし、ドイツ語だったらよりリアルな空気感を演出できたのかなと思ってしまいました。 そんなマイナス点をふまえても、十分に上質な作品です。 民主主義の下でヒトラーが台頭してきたこと、そして全政権掌握、一党独裁、言論弾圧、民族主義、愛国の名の下の劣等分子排斥(捕縛・虐殺)…そして圧倒的多数のドイツ国民がこれを支持したことなどは2015年7月現在の日本にとって、とても他人事と思えず空恐ろしさを感じましたし、こんなタイミングでこそ観て良かったと思えました。 現代のヒトラーを、最悪でも日本から生み出さないために何か自分にできる事はあるのか? そんな自問自答にもかられました。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭

原題
HITLER: THE RISE OF EVIL

上映時間
-

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル