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プリンス&プリンセス (1999)

PRINCES ET PRINCESSES/PRINCES AND PRINCESSES

監督
ミッシェル・オスロ
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4.51 / 評価:53件

キラリ光る、小さな真理の“ダイヤモンド”

  • spi******** さん
  • 2009年8月4日 22時03分
  • 閲覧数 622
  • 役立ち度 15
    • 総合評価
    • ★★★★★

私は“教訓くさい話”が、好きです。



例えば、小学6年生の時、母が一冊の漫画を買ってくれました。

それは、中国の故事成語を集めてマンガにした、けっこう分厚い学習漫画でした。



私は、その故事成語の詰まった学習漫画を、何度も何度もくり返し読んだものです。

例えばそれは、蛇に足を書いてしまったせいで、酒を手に入れ損ねた男の話だとか。

例えばそれは、どんな物でも突き通す矛(ほこ)を売っていた商人が、客のひとりに言い負かされる話だとか。

私はそれらから、人間の愚かさや賢さ、また、人の生きる道について、多くを教わったと思っています。



「人には思いやりをもって優しく接しましょう」だとか、「弱い者いじめをしてはいけません」だとか。

そういう、幼い頃から言い聞かされてきた“どうとく”よりも、一段ふかい“知恵”のようなもの。

そんな“知恵”に気づかせてくれる“教訓くさい話”が、私は好きです。



ミッシェル・オスロ監督のアニメ映画『プリンス&プリンセス』。

6つの国を舞台に繰り広げられる王子と王女の物語。

短編集なので、1つ1つの物語は“無駄”がそぎ落とされ、起承転結のはっきりした、簡潔でうつくしい構成を持つお話に仕上がっています。

そして、これら、いずれのお話も、まるで中国の故事のような“知恵”を含みもち、それぞれ、違った味わい深さが楽しめます。

薄っぺらでつまらないメッセージのわりに、やたら冗長で大仰(おおぎょう)なスケールの映画が多いなか。

このように、しっかりとした“味”のある短編集には、すっきりした気持ち良さをおぼえます。

“影絵”という、表現に制約の多い手法もまた、逆に、観る者の想像力をいっそう刺激するのでしょう。



ほんのちょっとした小話のなかにこそ、あんがい、“真理”が語られているものです。

しみじみしたり、痛快だったり、ほっこりしたりしながらも、一話ごとにひと粒ずつ、小さな真理の“ダイヤモンド”がキラリと光る、そんな映画だと思いました。

詳細評価

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