あらすじ・解説
1950年初頭のロンドン。BBCラジオで活躍していたピーター・セラーズは、映画界進出を考えるが、オーディションには落ちてばかり。ところがある役をつかんだことをきっかけに、やがて成功を手にするが……。
シネマトゥデイ(外部リンク)
作品レビュー(15件)
- kih********
2.0点
「自分というものが無い(空っぽだ)からどんな人間(の個性)でも入れる(演じられる)」が、ただひとつ、(美)女については移り気・惚れ込みが強いという「自分というもの」がある、というこの『ピーター・セラーズの愛し方』、ご丁寧に副題で「ライフ・イズ・コメディ!」と“解説”している。 原題の『The Life and Death of Peter Sellers』つまり、彼の「Life and Death」が「愛し方」だったか「コメディ」だったか、それは余計なお世話というもの、邦訳者の勇み足。私に言わせれば、この俳優さんの実際を知らないけど、映画で見る限りでは、ちょっとおかしい。監督がいう通り「自分というものが無い空っぽ」に過ぎない。「愛」も「コメディ」も、演じることはできても、「自分の」それではない。 この種の男たちが結構多い。まともに付き合っているとこっちまでおかしくなる。最初の奥さんが言っていた。「もう限界よ!」―― 奥さんでなくてもよく分かる。こちらには幾らかでも「自分というもの=キャラ」があるけど、受容量=キャパが小さいので直ぐに限界が来る。それでいてご本人はこっちのカリカリがお分かりでない。申し訳ないけど、こういう人とは深入りしたくない。こういう映画もコメディには見えない。
- hap********
2.0点
成功者だから許される男 しかしながら、こんな男ばっかりだよねって事 子供のまま大人になってしまった人 あー、私だと。 ただ彼が凄いのは成功者であること そして好きなことを好きだと仕事にしたこと 演じることが好きで 中身が空っぽとか言うてたけど 好きなことを好きだと続けられるのには覚悟と根性がいる 彼の一生はコメディでも何でもない 1人の役者 博士の異常な〜を見てたし、 ピンクパンサーも知っていた 残る終始が、凄く寂しく描かれていたけれど、、、 果たしてと思う映画。
- hi6********
2.0点
ピーター・セラーズの伝記映画。 日本では劇場公開されたが、元々はTVムービーである。 伝記映画にありがちの偉人伝にはなっていないで、 溺愛母のスポイルされた人格形成、好色であり我慢が出来ないで突っ走る点とか、 演技の集中ぶりなど、セラーズの良い面悪い面の両面をしっかりと描いている。 多分にエキセントリックに強調されすぎてしまった面もある。 また、彼出演の名画(特に、キューブリックの「博士の異常な愛情」などは、 そのままのシーンで撮ってしまっている)の裏話などは見事に 再現している。 リアル・セラーズは結構描けている半面、監督は、キューブリック、エドワーズ、 ヒューストンなど、浅くステレオタイプでの描き方なのが残念である。 TV映画としては、出来は良い方。
- じぇろにも
4.0点
オーディションに落ちてばかり
- hir********
4.0点
いつも、思う事は、「RAY」でも、「ガンジー」でもそうだけど、 伝記映画を創る時。 その本人に似せる事って、そんなに必要なこと?そっくりショーならいいよ。 でも、映画はそっくりショーじゃない。 むしろ、本人の内面をマネする事が、大切でしょ。 カッコは、似てるのに、内面を深く掘り下げないから、ただのそっくりショーで終わる。 ますます、本人の真実からは遠ざかるパターン。 「RAY」では、ただの浮気男にしか映らず、 「ティナ」では、完璧な被害者女にしか、見えない。 それよりも、「ブルース・リー物語」の方が、顔は似てないが 気持ちがこもっていた・・この事の方が、むしろ肝心。 それと、欠点を大袈裟にしすぎる。 この作品でも、アレじゃ、子供でしょ!ピーターセラーズが変人にしか見えない。 実際のセラーズは、公私の区別をする人であって、変人ではない。 セラーズを描くなら、むしろ英国特有の、ベタなエスプリをもっとキカスべきだ。 そして、セラーズが最後に辿り着いた境地。 「ビーイング・ゼア」の、無垢なる静けさをこそ、きちっと描くべきだった。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
ゴールデン・グローブ第62回