作品レビュー(15件)
- kih********
2.0点
「自分というものが無い(空っぽだ)からどんな人間(の個性)でも入れる(演じられる)」が、ただひとつ、(美)女については移り気・惚れ込みが強いという「自分というもの」がある、というこの『ピーター・セラーズの愛し方』、ご丁寧に副題で「ライフ・イズ・コメディ!」と“解説”している。 原題の『The Life and Death of Peter Sellers』つまり、彼の「Life and Death」が「愛し方」だったか「コメディ」だったか、それは余計なお世話というもの、邦訳者の勇み足。私に言わせれば、この俳優さんの実際を知らないけど、映画で見る限りでは、ちょっとおかしい。監督がいう通り「自分というものが無い空っぽ」に過ぎない。「愛」も「コメディ」も、演じることはできても、「自分の」それではない。 この種の男たちが結構多い。まともに付き合っているとこっちまでおかしくなる。最初の奥さんが言っていた。「もう限界よ!」―― 奥さんでなくてもよく分かる。こちらには幾らかでも「自分というもの=キャラ」があるけど、受容量=キャパが小さいので直ぐに限界が来る。それでいてご本人はこっちのカリカリがお分かりでない。申し訳ないけど、こういう人とは深入りしたくない。こういう映画もコメディには見えない。
- hap********
2.0点
成功者だから許される男 しかしながら、こんな男ばっかりだよねって事 子供のまま大人になってしまった人 あー、私だと。 ただ彼が凄いのは成功者であること そして好きなことを好きだと仕事にしたこと 演じることが好きで 中身が空っぽとか言うてたけど 好きなことを好きだと続けられるのには覚悟と根性がいる 彼の一生はコメディでも何でもない 1人の役者 博士の異常な〜を見てたし、 ピンクパンサーも知っていた 残る終始が、凄く寂しく描かれていたけれど、、、 果たしてと思う映画。
- hi6********
2.0点
ピーター・セラーズの伝記映画。 日本では劇場公開されたが、元々はTVムービーである。 伝記映画にありがちの偉人伝にはなっていないで、 溺愛母のスポイルされた人格形成、好色であり我慢が出来ないで突っ走る点とか、 演技の集中ぶりなど、セラーズの良い面悪い面の両面をしっかりと描いている。 多分にエキセントリックに強調されすぎてしまった面もある。 また、彼出演の名画(特に、キューブリックの「博士の異常な愛情」などは、 そのままのシーンで撮ってしまっている)の裏話などは見事に 再現している。 リアル・セラーズは結構描けている半面、監督は、キューブリック、エドワーズ、 ヒューストンなど、浅くステレオタイプでの描き方なのが残念である。 TV映画としては、出来は良い方。
- じぇろにも
4.0点
オーディションに落ちてばかり
- hir********
4.0点
いつも、思う事は、「RAY」でも、「ガンジー」でもそうだけど、 伝記映画を創る時。 その本人に似せる事って、そんなに必要なこと?そっくりショーならいいよ。 でも、映画はそっくりショーじゃない。 むしろ、本人の内面をマネする事が、大切でしょ。 カッコは、似てるのに、内面を深く掘り下げないから、ただのそっくりショーで終わる。 ますます、本人の真実からは遠ざかるパターン。 「RAY」では、ただの浮気男にしか映らず、 「ティナ」では、完璧な被害者女にしか、見えない。 それよりも、「ブルース・リー物語」の方が、顔は似てないが 気持ちがこもっていた・・この事の方が、むしろ肝心。 それと、欠点を大袈裟にしすぎる。 この作品でも、アレじゃ、子供でしょ!ピーターセラーズが変人にしか見えない。 実際のセラーズは、公私の区別をする人であって、変人ではない。 セラーズを描くなら、むしろ英国特有の、ベタなエスプリをもっとキカスべきだ。 そして、セラーズが最後に辿り着いた境地。 「ビーイング・ゼア」の、無垢なる静けさをこそ、きちっと描くべきだった。
- kak********
2.0点
俳優ならば映画の中では決して見る事のない裏の顔が あるのは当然である。本作品は、伝記映画のように ラジオで活躍していた頃から早すぎる死が訪れるまで のピーター・セラーズの生き様に迫るのだが、これが 彼に取って何になるのか疑問が残る。 ピーター・セラーズと言えば、「ピンクの豹」で演じた クルーゾー警部役が大当たりして、後にピンク・パンサー シリーズが大ヒットしたのは誰もが知る所である。 その愛すべき俳優の”真実の姿”を浮き彫りにした内容は 鑑賞していて楽しいものではない。もちろん、苦労した 時代の話は参考になるのだが、私生活の中でも結婚と離婚 を繰り返したいきさつや、母親の影響、極めつけは性格の 悪い部分などを並べても、不快になるばかりだ。 本作品を観て思った事は、我等のピーター・セラーズは 映画の中で生き続けているのであって、それが全てであり 他には何も知る必要がないと言う事だ。 スタンリー・キューブリック監督の「博士の異常な愛情」や 遺作となった「チャンス」などは、クルーゾー警部ものとは 違い、ピーター・セラーズの芸域の広さを表している。 しかし、エピソードで面白かったのは、ソフィア・ローレン と共演した「求むハズ」に関わる所だ。ところが、結果は 美人好きを証明するに留まっている。 また若かりし頃の心臓発作は、まるで二番目の妻ブリット・ エクランドが悪いかのように思える演出である。他にも 多すぎるほど私生活の悪い印象を与えるシーンが出てくる。 これでは、天国の彼が”おいおい、何の為の映画だい”と 不平を言いたくもなるだろう。 監督は、TVシリーズ『24-TWENTY FOUR-』シーズン1の 監督兼共同製作総指揮を務めたスティーヴン・ホプキンス。 主役のピーター・セラーズ役には「シャイン」のジェフリー・ ラッシュ。最初の妻アンには「奇跡の海」のエミリー・ ワトソンなど実力者が揃った。 ソフィア・ローレンに扮したのはソニア・アキーノであまり 似てないのが好印象。ブリット・エクランドは「007 黄金銃 を持つ男」のボンドガールであるが、演じたシャーリーズ・ セロンの方がボンドガールになったほうが良かったくらい 目立ち過ぎた。 とにかく、私生活が暴かれ、”クルーゾー警部”も居心地が 悪くなった筈だ。いっそ、4番目の妻の離婚手続き中に急死 したため莫大な遺産を相続した経緯まで伝えた方がフェア だったのではと思える。 愛すべきファンの為にも、心温まるエピソードを多く織り込み 感謝の気持ちを表すような映画にして欲しかった。
- ica********
1.0点
うーん。ひさびさにチョイスに失敗したようです。 何の情報も持たず、なんとなく手にとって借りたが最後。 誰?何? 理解に苦しみつづけ、睡魔が襲ってきました。 一言でこの気持ちを例えるなら 『ラーメンを食べている人を見てる人、見てる人、見てる人・・』 一体、何が本当の話で何が作り話なのか。 今見ているピーターは実在しているの?してないの? と、違う意味でなんとも揺さぶられた作品でした。 ただ、もし本当にピーターという人間がいたなら。 とても可哀想な気がします。 『自分がない、個性がないのが個性』なんて。 人とも自分とも真剣に向き合えず、もちろん真面目な話なんて無理。 いつも逃げておちゃらけで、安心して見られませんでした。 そういう意味では見入ってしまうキャラなんでしょうけど。 なんと言っていいか。一言、関わりたくない人です。 なんだかかんだ最後まで見た私って、結構我慢強いな~と思いました。
- いやよセブン
4.0点
ピンク・パンサーシリーズのクルーゾー警部でおなじみのピーター・セラーズの役者人生を描く。 欧米のコメディは日本の感覚と異質な部分があって、受け入れるのは難しい。 冗談にもほどがある、とでも言おうか、思わず引いてしまうことが多い。 ところがこれに風刺の要素が加わると一変、だから「博士の異常な愛情」は好きな作品。 喜劇をやっている人はどうもシリアスなものをやりたいらしい。 これは古今東西同じだ。 やはり格が下と思っているのだろうか。
- ree********
5.0点
ケイトー!ケイトー! 「ピンクパンサー」ってオモシロいな。 クルーゾーってドリフより笑える。 ピーター・セラーズってきっと楽しいおじさんなんだろな。 ふーん、ピーセラ、そんなにモテるのか。 えーっ?酒浸り、薬漬けなんだって。 スクリーンの外はわからないもんだ。 「フーマンチュー」はなんか空回りだ。 「チャンス」は何か言いたいらしいけど彼らしくない。 早くナンセンスな「ピンクパンサー」の続きが見たいな。 ピーセラ、死んじゃった。 まだ若いのに残念。信じられない。 あんな人、イギリスにはまだいるのかな。 …… この映画が真実に近いとしたら 私はピーター・セラーズの何パーセントを見ていたのだろう。 家庭人として失格。 社会人として非常識。 人を惹きつけるくせに近づく人を傷つけるハリネズミ。 人を怒らせる名人。 でも人を笑わせる最強の天才。 彼がもう少しだけ他者の才能を認めるキャパのある人だったら、 名声は不動のものだっただろうに。 ジェフリー・ラッシュは驚異の人だ。 ピーター・セラーズ本人になりきるばかりでなく 彼の変幻自在ぶりに輪をかけて 最晩年まで見事に引っ張っていってくれる。 惜しむらくは、序盤、30歳前後には見えないため "老人の扮装"をする"扮装"が当たり前に見えてしまって ピーター・セラーズ=扮装の始まりとして インパクトが弱い。
- cs5********
5.0点
ピーター・セラーズには個性を排除する必要がなかった。 元々個性とゆうものがないからだ。 彼は器で、その中に人格や個性などを入れ込むことが出来る。 でも空の容器でも一杯になることがある。 究極の子供。 才能のある人ってある種みんなそう。 恋をして相談するのが元妻ってのが、子供だ。 分かっちゃいない。 人の痛みなど。 分かる心があったなら、ここまでの才能を発揮できなかっただろう。 幸せと不幸って、人それぞれ量が違うかもしれないけど %ってそう替らないと思う。 有名になれば幸せの量が多そうだけど、不幸の量だって多い。 隠れたところに皆それぞれ不幸を持ってる。 そんなものじゃないかな? こんな子供は実の母親しか、手に負えないだろうな。 ボクはスターだ。それってママが望んだことだろ? 自分を最優先しなきゃ。家族は二の次なの。 悲しいけど、それも幸せなんじゃないだろうか? 普通の家庭の幸せが欲しいなら、有名になりたいなどと望まないに限る。 男ってマザコンだ。 マザコンに育てるのは女だ。 その女が愛する男の母親になれないのは、なんて皮肉。 そして、自分の息子をマザコンにする。 母親が亡くなった時、より母親に近い前妻にすがりつく男。 ほんとに子供だ。 それにしてもジェフリー・ラッシュの演技が凄い! 博士の異常な愛情を観たばかりだったので、驚いた。 そっくりだし、そっくりで終わってない。 この作品を観てもピーター・セーラーズを嫌いにならなかったし、 彼の作品になんの偏見もない。 いちスターの物語で終わらず、ちゃんとした作品になってるのもいい。 もう一回『チャンス』を観たくなった。
- anc********
5.0点
『ピーター・セラーズ』…そこに居るだけで何故か笑える役者でした。 彼の出演作品は沢山観ましたが…恐ろしや!『ジェフリー・ラッシュ!』 彼が上手い役者だとは充分承知してます。 「シャイン」の演技も鳥肌もんでした。 だからこそ、この映画に出演した彼に期待し劇場まで足を運んだのです。 しかし…ここまで凄いとは本当に驚きました! 「博士の異常な愛情」のシーンなどはピーターが3役演じてるだけでも騒がれたらしいのに、その3役を完璧にこなしてるのです! ジェフリーが自身の映画の中で3役演じるのならわかりますが、 ピーターを真似ながらその3役を演じるのです。 これは想像もつかぬ程の苦労だったろうと思います。 あと、驚いたのは素でいる時のピーターを 「これは本物なのか…?」 と、疑いたくなるような演技をしている所です。 ピーターを尊敬していたらしいジェフリーだからこそ敬意を尽くして 演じたのでしょう。 この映画、そういった演技に注目して観るのも面白いのですが、 ピーター・セラーズという俳優の可笑し悲しい人生を映画を通して 観れるという楽しさもあります。 しかし、大物俳優というのはやはり何処か尋常じゃないのでしょうか。 なんか「台風」みたいで周りの人達が大変です。(笑悲)
- gar********
2.0点
ネタバレ途中で、、、胸焼け
このレビューにはネタバレが含まれています。 - cap********
3.0点
ピンク・パンサーで有名なピーター・セラーズ。 生涯4回の結婚と離婚を繰り返した彼の愛についての物語。 一番印象に残ったのはやはりシャーリーズ姐の美しさ。 飛び切り美しいが露出は彼女のわりに控えめ(笑)。 ジェフリー・ラッシュってもっとおじぃかと思ったら、そうでもないのね。 作品についての感想は、まー世の中金があるやつぁ~身勝手!というとこでしょうか?
- mas********
5.0点
この作品はピーターセラーズがどんなに演技がすごくても、人としての面はあまり良くはなかった・・・そしてその性格ゆえの波乱万丈の人生を描いたものだと思います。 全体的に面白いのですが、人柄を中心としているのでものすごく客観的に見ることができました。 美術面では申し分ないぐらい自分に合っていました。ラストの雪などはとても印象的でした。
- som********
4.0点
喜劇俳優ピーター・セラーズをアカデミー賞俳優ジェフリー・ラッシュが見事に演じきっていました。この映画を見たきっかけはジェフリー・ラッシュが目当てだったのですが、ピーター・セラーズという俳優に興味を持ちました。そんな彼の人生をコミカルだけどどこか悲しく描いた映画がコレ。DVD購入してしまいました。ただライフイズコメディ!っていうタイトルはちょっと好きではないですが…。