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4.0点
いつも、思う事は、「RAY」でも、「ガンジー」でもそうだけど、 伝記映画を創る時。 その本人に似せる事って、そんなに必要なこと?そっくりショーならいいよ。 でも、映画はそっくりショーじゃない。 むしろ、本人の内面をマネする事が、大切でしょ。 カッコは、似てるのに、内面を深く掘り下げないから、ただのそっくりショーで終わる。 ますます、本人の真実からは遠ざかるパターン。 「RAY」では、ただの浮気男にしか映らず、 「ティナ」では、完璧な被害者女にしか、見えない。 それよりも、「ブルース・リー物語」の方が、顔は似てないが 気持ちがこもっていた・・この事の方が、むしろ肝心。 それと、欠点を大袈裟にしすぎる。 この作品でも、アレじゃ、子供でしょ!ピーターセラーズが変人にしか見えない。 実際のセラーズは、公私の区別をする人であって、変人ではない。 セラーズを描くなら、むしろ英国特有の、ベタなエスプリをもっとキカスべきだ。 そして、セラーズが最後に辿り着いた境地。 「ビーイング・ゼア」の、無垢なる静けさをこそ、きちっと描くべきだった。
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