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ジーリ (2003)

GIGLI

監督
マーティン・ブレスト
  • みたいムービー 21
  • みたログ 154

2.70 / 評価:27件

多くの人の、懐は浅いんだろう

  • gir******** さん
  • 2009年7月21日 1時31分
  • 閲覧数 2171
  • 役立ち度 15
    • 総合評価
    • ★★★★★

マーティン・ブレスト監督。

製作順でいくと
「ミッドナイト・ラン」から
「セント・オブ・ア・ウーマン」と来て、
「ジーリ」。
嫌が応にも期待は高まったであろう本作。


興行的には大きくこけてしまい、そのうえラジー賞5部門受賞。
ベン・アフレックとジェニファー・ロペスの大型カップル(のちに破局)が出演して話題をさらっていたようだが、どうもそのへんも悪い方向に出た様相。

「シカゴ」がアカデミー賞を取ったときは大きな大本命が無かったと聞いた覚えがあるのだが、その大本命の枠に収まる「予定」だったのは、上映時期から考えても、ひょっとしたらこの作品だったのかもしれない・・・。


*****
さて
コメディと言っても、この作品をコメディと呼ぶのはやはり無理があるような感触。
セリフに笑わせるだけのキレがあるかといえばそんな印象はなかった。

というより、失笑苦笑ポイントは、確かにたくさんあるもんで、そのへんを把握して観れば、そう変な作品でも無いと思うんだけどなあ、といった感じ。
(ただ・・・ヨガのシーンについては間違いなく変だということは明記したい)


*****
イメージワードを2つほど。

「柳沢きみお」で「いましろたかし」な感じ。
(どちらも漫画家です)



たぶんこのへんの耐性がアメリカ人には無いのだろうなあと。
ま、耐性と書いてる時点である種の耐えが必要になるわけで。
映画を見るのに、何で耐えねばならんのだと、まあ、そんな感じ。


*****
あらすじ。

主人公はちょっとアホなお兄ちゃん。
中途半端なチンピラなので、断れない仕事をこなしながら生きる様はやっぱり情けない。
そんなヤローなもんで、信頼もされず、任務をこなすにあたって、もうひとりのねえちゃんとお互いに牽制し合いながら軟禁のお仕事を任される現状。
それでいろいろ起こるドタバタコメディ。



*****
マーティン・ブレストは人をよく見ている。
そして、それを表現した。
その表現力も実に見事。



・・・なので、どう観ても主人公がアホで情けない。

この後の年にアカデミー賞脚色賞を獲った「サイドウェイ」は、中年男性2人のロードムーヴィーだったが、あの空気と近い。
そういえばミッドナイト・ランにしてもセント・オブ・ア・ウーマンにしても、やや枯れた男たちの魅力が満載だったような・・・。



どアホなチンピラのアホっぷりをこってり見せられても、
ま、確かに何だかなあ、といったところ。


*****
だからこその人間関係の推移や展開、闇社会との力関係や軋轢、現実的な作品世界の落としどころなど、監督らしい描写、見どころはけっこうあるのだが・・・


何故だか、クリストファー・ウォーケンの出演シーンとアル・パチ-ノの出演シーンがぎこちない。何だろうこれ。現場の雰囲気が悪かったのかなあ・・・。
まあ、スケジュールがきっちり確保できなかったんだろうなあ、と伺わせるような取って付けたような出来なので、このそれぞれの出演シーン期待はゼロの方向で。


*****
よく描けてるけど、エンディングも、ちょっと弱いかな・・・。

個人的にはそれでも、まあ満足な作品。



カッコいいとは真逆の、そんな世界を描いた作品は、どう考えてもアメリカで受けるわけでもないだろうし、ツッコミどころも満載だから、ラジー賞も分かるんだけど・・・。
意外と、キャストと監督と、あと国を替えればそれなりの作品になりそうなんだけどなあ~。



「日本版サイドウェイズ」を作るんだったら、「日本版ジーリ」を作ったほうが普通にウケはいいんじゃないかな、と思うところ、かな。




変な期待を集めてもいけないから、こっそり作ればいいんじゃないかなー、

違うかー。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 不思議
  • 絶望的
  • コミカル
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