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3.0点
第二次世界大戦を背景にしたヒューマンドラマはヨーロッパ映画の中に確固としてあるジャンルだと思うが、これもその流れを汲んだ良作。 主演のジャック・ヴィルレが良い味だ。彼ほどにインパクトの強いルックスだと重くシリアスなドラマになりようもなく、コミカルで哀愁ある表情豊かな演技はまさにこの役に適任。この2年後に他界してしまうのが信じられないほどに生き生きとしている。 前知識なく観たこともあり、人質の中にどこかで見た顔がいるなあと思ったら、ブノワ・マジメルとわかってごく小さな発見をした気分だった。 ストーリーの胆であるピエロがピエロになった理由の筋立ても明快で、反戦映画としてのメッセージもしっかり感じ取れる。 まぁ、確かに良い話だとは思うが、普通に良い映画という感想で、個人的にはこのレビューほどに絶賛するまではないかな。
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