ここから本文です

トニー滝谷 (2004)

TONY TAKITANI

監督
市川準
  • みたいムービー 180
  • みたログ 787

4.06 / 評価:197件

監督の心情と宮沢りえ

  • sun***** さん
  • 2017年4月27日 16時13分
  • 閲覧数 1431
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

抑制された作品ですね。
メタフィクションというのでしょうか。村上春樹の同名の小説を読む行為そのものを映画化したのだと思います。
右から左に画面が流れるのはページをめくる行為。ナレーションは小説の「読者」です。時折投げかける役者の独白も、小説の中に入り込んでいる「読者」の想像の中の事の様です。こうする事で鑑賞者との距離感を作り、フリーズした映像も相まって主人公の孤独、体温のない世界を作りあげています。
主人公の絵を描いても体温のない絵しか描けない商業イラストレーター(アルチザン)。対比するプロジャズミュージシャン(アーティスト)の父。
単なる想像ですが、監督の市川準は主人公にかつての自分を重ね合わせている気がします。
最初はテレビCM出身(アルチザン)だったからです。CMは規約や規制の多い仕事と聞きます。この主人公とは逆にアーティスト気質で口に出せない鬱憤とかあったでしょうね。また、映画界に出ても最初は苦労されたとの事で・・・
だから「読者」は市川準です。自分を「読者」として折り込んで作ったんだと思います。
で、荒涼としたフリーズした世界に体温を与えたのは宮沢りえでした。宮沢りえはこのあたりで化けましたね(豪姫は酷いw)。抑制された表現の中でクルクルと動き回り活気が出てここは見せ場です。
得に足です。足が動き回るシーンが延々と続くのです。これが良い。
ロングショットで衣装部屋で泣く長回しも良い。

最後にダメな所も、市川準はこれだけ抑制したのに説明的なわかりやすい効果音を使う。車のガッシャーンはいらないな。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 知的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ