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香港ノクターン (1966)

香江花月夜/HONG KONG NOCTURNE

監督
井上梅次
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4.00 / 評価:1件

香港ミュージカル

  • osugitosi さん
  • 2009年10月28日 20時33分
  • 閲覧数 431
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

1974年のブルース・リー人気以降は、香港映画が日本でも
公開されるようになったが、それ以前はほとんど公開されなかった。
という事は、再三レビューで書きましたし、周知の事実です。

この作品も1966年制作という事で
日本では一般劇場未公開であります。

しかし、この作品の監督は日本人であります。
公開されずとも、映画人の間には交流はあった事も以前書きました。


井上梅次監督。

「嵐を呼ぶ男」で知られてますが、他にもたくさんの娯楽作品を
撮っておられます。
我々の年代では、TV土曜ワイド劇場の創世期の
江戸川乱歩シリーズ(天知茂=明智小五郎版)の監督として知られてます。
というか、知らなくても、見ているはずです。
(乱歩といえば、私も小学生の頃、ポプラ社刊の少年探偵シリーズ揃えてました。
 同様のレビュアーさんが結構おられるようで、嬉しくなります。)


余談はさておき、
映画はやはり監督だな、と思わされます。
この作品は、当然、香港の役者さんのみ出演で、香港が舞台なのに、
60年代の日本映画を見てるような錯覚をおこします。
雰囲気、人の動かし方、場面のつなぎ方など
香港映画のタッチじゃなく、日本映画(井上監督)のタッチなんです。

香港映画って場面場面のつなぎ方が乱暴で、ぎこちない点があったり
変なところで長いシーンがあったりして、あれれっとなることも多いのですが、
今作にはほとんどありません。

お話の舞台がナイトクラブ、キャバレーであることも
60年代の日本映画を思わせる要因でしょう。
その頃の日活アクションにはキャバレー、踊り子、バンド等は欠かせないものでした。
この作品に、そのまま白木マリの踊り子や藤村有弘のバーテンさんとかが出てきても
全然違和感はないです。

で、内容ですが、美人3姉妹の踊り子が、手品師の父親と共に
ナイトクラブ、キャバレーで歌い踊るさまを中心にして、
彼女らそれぞれの恋愛や別れ、父親との葛藤と家族愛など描くミュージカルです。

ミュージカルといってもアメリカ映画などと比べては酷というものです。
まぁ日本映画もミュージカルとなると同様ですが(汗)・・・

で、ここは、作品のタッチが日本映画的なら、出演者も日本の役者さんに見える?
ということで、のんびりと、この人は誰々に似てるなぁ~と楽しむのが
この作品の鑑賞ポイントでしょう(笑)。

3姉妹のうち次女のチェン・ペイペイ(主役)さんは藤谷美和子とクルム伊達公子を
併せた感じです。現在も活躍中の女優さんです。
長女はセクシー系で、中田康子さん(長谷川一夫版「四谷怪談」でお岩さん演じた人)を
思わせました。3女は一番美形かな?これも古いたとえですが、
藤山陽子さん(東宝の女優さん「海底軍艦」など)を小柄にした感じ。
姉妹の父親は誰かに似てはいますが、役者さんは思い当たらなかった。
次女の恋人で作曲家(結婚相手)は徳大寺伸(知ってます?)さんをスラッとした感じ、
長女とプラトニックな関係のトランペッターは本郷功次郎風、
3女が思いをよせるバレエ講師は
戸浦六宏さん、もしくは鈴木和夫さん(東宝特撮で見る顔)にそっくり。
この役者さんは、この頃制作の「片腕必殺剣」シリーズにも出てます。
(名は知りませんが印象的な役者さんです。)

という具合ですが、
もともとこの作品は、井上監督が1963年に松竹で撮った
「踊りたい夜」という作品のリメークでした。
その出演者が、まず、3姉妹は、鰐淵晴子、水谷良重、倍賞千恵子(順不明)、
その父親が有島一郎、その他(姉妹と恋に落ちる役だろうが)、
佐田啓二、吉田輝雄らが出てるようです。
上記とはイメージが違ってますね。
こちらの作品もぜひ見てみたいものです。

最後に、音楽も日本人(服部良一さん)で、
バレエ風あり、ロック(GS系)調ありで、いい曲多いですし、

バレエシーンは「巴里のアメリカ人」風のセットも出てきたり
(先ほどはアメリカ製と比べたら酷と書きましたが)、

ミュージカル映画として充分成立しておりますから、
誤解のないようにお願いいたします。

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