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蛇の卵 (1977)

THE SERPENT'S EGG/DAS SCHLANGENEI

監督
イングマール・ベルイマン
  • みたいムービー 3
  • みたログ 23

3.64 / 評価:11件

邪悪なるものの感染、潜伏期間。

  • amaterasulover︎ さん
  • 2008年7月5日 21時32分
  • 閲覧数 309
  • 役立ち度 29
    • 総合評価
    • ★★★★★

中が透けて見えるという蛇の卵。

邪悪なるものが生れる前兆を、徐々に狂い始める社会に怯える主人公を通して伝えています。

この主人公の言いようのない怯えの演技、、人体実験をする博士、、つまり、、邪悪なる心と思想が、知らない間に人々の意識の中に入り込み、、、そしてその邪悪なる心と思想に影響された同類が、知らない間に自然に増殖してゆく、、、。

その言いようのない恐ろしさが、、伝わります。

映画の最後の方で、ヒトラーのナチ隆起失敗というニュースをドイツ人の警察が、主人公に伝え、ドイツ民主主義を甘く見たな。。とつぶやきますが、、、主人公はそんな、正義の勝利のニュースにも不安を感じ、姿をくらまします。。。
ナチの隆起失敗は、悪もまだまだ胎児で、、、たまたま、陣痛は始まっているのに誕生が少し遅れただけだからです。、、その後世界がどうなったかは、我々の知るところですね。。

得体の知れない、人の心を奪う病気が知らず知らずのうちに、感染し、潜伏していく、、、そんな、恐怖と不安の演技が素晴らしいです。
病気なら、ワクチンを開発すればいいのでしょうけれど、邪悪な心や思想に対してはワクチンなどありえない、、というところが、とても怖いですね。。。。

物事は起こってからでないと語れず、そして歴史は後からしか知ることしかできませんが、、、この映画は起こる前の、「感覚」を我々に感じさせてくれます。

この映画、見ている最中に、不安を感じたり、違和感や、異常感を感じていましたが、それが、なんに対しての不安や違和感や異常感なのかは、なかなか分かりませんでした。。終盤においてようやく、なんに対してなのかが分かり始めたのですが、、、そういう意味でも、、非常にリアルです。。。
つまり、世の中が狂い始める時ってきっと、なんか変、違和感があるって思いながら、原因がつかめないんだろうな、、、って思うからです。。

この監督じゃないと創れないでしょうね。。

ちなみに、、、この映画オールセットらしいです。。。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
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