気持ち悪い、怖い
- mik***** さん
- 2020年4月7日 21時35分
- 役立ち度 1
- 総合評価
この映画は、どんでんがえし的な展開があるが、それ自体はさほど「そうだったのか」と感動するようなものではない。
だが、そのオチに至る前段階である、感染パニックの部分は、とにかく「感染症」や「ヨゴレ」に対する人間の原始的な嫌悪感を否応なしにえぐり返してくる。この映画の怖さの根源は、幽霊的な怖さや、ゾンビ的な怖さではない。それらの恐怖心というものは、他の感染パニックモノに存在する怖さであり、おそらくは天敵に対する恐怖に由来するものであるが、この映画の恐怖は、汚いものや、病気そのもの、あるいは感染者そのものに対する恐怖に純粋に特化していると言える。だから、はまらない人は全くはまらない。
私はこの映画の気持ち悪さ、おぞましさが好きである。
この映画には、頭のおかしい人や、人が壊れていく様子も描かれ、確かにそれも不気味さ、あるいは一種の孤独感のような感覚を生んでいる。
その部分ももちろん味わい深いのだが、やはりなんと言ってもトラウマ性の強い病態のビジュアル、人体の融解を思わせる描写の数々が、非常に気持ち悪いのであり、唯一無二の感覚を生んでいると言える。
詳細評価
イメージワード
- パニック
- 不気味
- 恐怖
- 絶望的
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