3.0点
Jホラーの代表格である「仄暗い水の底から」のハリウッドリメイク版。 オリジナルは観た事あったと思うが正直、記憶に残っていないw 黒木瞳、天井のシミ、髪の毛くらいしかキーワードで思い出せない。 なので原作との比較は出来ないが、大体オリジナルに沿っているような気がする。 ハリウッドリメイク版と言うことでJホラーの陰湿さはあまり無く、 恐怖描写も殆ど無い。 どちらかと言うとホラーよりも、 ミステリー風の母娘の親子愛を描いたドラマ性が強い。 永遠のこどもたちと似た方向性。 そう言った意味から、リメイク云々よりもキチンと単独で観られる作品。 ストーリーや設定はしっかりしており、 リメイクだからと言った弊害なく、安心感のある流れ。 特に舞台となるNY郊外の雨が降りしきり街並みは、 どんよりと暗い雰囲気を醸し出してくれている。 内容もどんよりとした印象で、どこか陰りのある暗く沈んだ話。 子供が見えない友達と会話をしたり、天井のシミを数えたりw どこか孤独感を感じつつも、母娘の絆を確かめ合う。 感動とまではいかないが、それなりに頷けるだろう。 ただどうも華が無いと言うか、もう一捻り欲しいと感じてしまう。 ストーリーには入り込めるも観終わった後の満足感が無く、 「あぁ~なるほどね。」だけで終わってしまう。 つまらなくは無いが、面白くも無い。そんな感じだ。 Jホラーのハリウッドリメイク版としては弊害無く、 ストーリーや設定に安心感があるので、 オリジナルを知っている・知らない問わず、 ひとつの作品として観る事が出来る。 恐怖感は薄く、ホラーと言うよりも ミステリー風のヒューマンドラマに近い。 それなりに雰囲気も良く、内容も頷けるが、 起伏に浅く、コレと言った面白味に欠ける。 例えるならお茶漬けなので、 お腹が空いていたら満腹感は得難いだろう。 ガッツリいきたいならば永遠のこどもたちをお勧めしたい。