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ダーク・ウォーター (2004)

DARK WATER

監督
ウォルター・サレス
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3.15 / 評価:206件

解説

『モーターサイクル・ダイアリーズ』のウォルター・サレス監督がハリウッド進出第1作目に選んだのは、日本のホラー『仄暗い水の底から』のリメイク。徐々に恐怖のドン底に追い込まれて行くシングルマザーをオスカー女優、ジェニファー・コネリーが熱演。『シカゴ』のジョン・C・ライリーや『ブラス!』のピート・ポスルスウェイトらが脇を固め、物語にリアリティを与えている。日本版よりさらに母親側の心の闇に迫った人間ドラマが泣かせる。

シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ

離婚調停中のダリア(ジェニファー・コネリー)は娘のセシリア(アリエル・ゲイド)とNYのルーズベルト島に引っ越して来る。その古びたアパートの天井の黒いシミから黒い水が滴り落ちるようになり……。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

「ダーク・ウォーター」ウォルター・サレス監督の代表作になるに違いない

 母親が子どもを身ごもり、それを生むプロセスには、どこか恐怖が付きまとうのではないか……と僕には想像される。それは、自分の体内に“異物”を生じさせることで、子どもは最も身近な“他者”だ。どんなに自分にそっくりであっても、子どもが何を考え、どう行動するか完全には理解できない。だからこそ、子育てが感動に満ちているとしても……。

 ホラー映画で子どもはよく悪魔とされ、母子関係を扱う本作は「ローズマリーの赤ちゃん」の系譜に連なるが、建物が映画の雰囲気を決定づける点でも両作は似ている。不気味な集合住宅に幽閉され雨や曇り空ばかり続くことに由来する閉塞感が、登場人物だけじゃなくこの映画を見守る僕らをも強烈に呪縛するのだ。それにしても、なぜサレス監督なのか?

  本作は前々作「ビハインド・ザ・サン」に近い神話的世界や閉塞感を描くが、それだけでなく前作「モーターサイクル・ダイアリーズ」で若き日のチェ・ゲバラは、ラテンアメリカを旅して回ることではじめて自分たちがこの大陸の歴史や貧窮に閉じ込められている……との認識に目覚めたのであり、恐怖の世界に閉じ込められる体験をした娘が、本作のラストで浮かべる表情は、ちょっとした革命家のように晴れやかなものと僕らの目に映る。まぎれもなくサレス監督作品であるこの映画、彼の代表作の一本となるに違いない。(北小路隆志)

映画.com(外部リンク)

2005年11月26日 更新

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