来し方行く末
- lily さん
- 2007年9月3日 12時17分
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- 総合評価
まったく共感出来ない青春映画だったけども。
今の若者って夢があるんだかないんだか。
主人公のケンはDJやってんだけど、それはあくまで趣味だと言う。
それで食っていこうとかメジャーになりたいとかは言わないんだよねぇ
夢から逃げてる。
夢みたいなことしながら夢から逃げてる。
頑張らない・頑張れない理由は、臆病だから、そして余裕があるから。
親元にいるならうるさく言われるのは仕方ないこと、
学生なら校則に縛られるのは仕方ないこと、
学校が嫌ならやめればいいんだし、親がウザイなら働いて独立すればいいんだし。
何がしたいのかわからないのも、夢をもてないのも、働かないのも、
今の世の中、それで余裕で生きていけるからなんだろうなぁ
誰かの歌じゃないけど、アタシらが若い頃は夜の校舎の窓ガラスなんか壊さなかった。
なんでもかんでも人のせいにして文句言うだけって1番簡単で楽な生き方だよね。
ケンの悪友、テツオの台詞。
「俺らみてぇなクズ、ヤクザにでもなるしかねぇだろ!」
ってさ、ヤクザに失礼だ。
少なくともこの映画の中のヤクザは、ヤクザという職業を
お前らよりよっぽどちゃんと生きている。
余裕ぶっこいてるふりしながら、実はいっぱいいっぱいな傷つきやすく脆い若者達に
まったく共感は出来なかったけど、面白い映画ではありました。
余裕の世の中を不器用に生きる若者達よ、
「現実をどう生きるか」などと考える余裕があるあなた達が不憫でなりません。
忍成修吾と塚本高史の区別が最近やっとつくようになったオバサンより。
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