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チルドレン・オブ・ザ・デッド (2001)

CHILDREN OF THE LIVING DEAD

監督
トー・ラムシー
  • みたいムービー 1
  • みたログ 30

1.90 / 評価:21件

意味不明で絶望的につまらないゴミ映画

  • kug***** さん
  • 2016年9月30日 3時19分
  • 閲覧数 559
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

 久しぶりの1点。いや、期待はしてたんですよ。「トム・サビーニ」主演ですから。元軍人であり、ベトナム戦争で戦場の地獄と無数の無惨な死体を存分に目撃し、それを再現する圧倒的なリアリティでグロテスクな作品を作り上げるメーキャップアートの天才。映画「ゾンビ」の成功も彼のおかげです。その一方、個性的で存在感のあるアクション俳優でもあり、本作ではアクションコーディネーターとして活躍。…あれ、メークはしてない? 「クレジットにない」ということはそうなのでしょう。天下のサビーニがやってるのに書かないわけない。というわけで、本作ではアドバイスはしてるかもしれませんが、特殊メイクや特撮は実に凡庸なゾンビ映画。質が低すぎるということはないですが、サビーニには全く及ばない。

 次々とスタイリッシュアクションでゾンビを殺しまくる元刑事のサバイバリスト「ヒューズ(トム・サビーニ)」。後先考えずに銃をぶっ放し、すぐに弾切れをおこすものの、彼の活躍でゾンビは一掃される。しかし、ヒューズはかつて彼が逮捕した連続レイプ殺人鬼「ヘイズ」のゾンビに傷つけられ、ゾンビになることを危惧した彼は自ら命を絶つ。

 開始15分ほどで主演が死亡。まあ、そういう構成の映画は結構ありますし、傑作も色々とあります。しかし、本作はここで主役退場! 以降、主役不在のままで群像劇として話が進行します。斬新ですが、シナリオ的には全く意味がなく…単にサビーニがこんなクズ映画にはそこまでしか協力してくれなかったのかも。正直、この最初の15分ほどだけが辛うじて映画になってます。以降はそれなりに金がかかっているのに映画と呼ぶのもおこがましいド素人が勢いだけで作った意味不明な内容。全てが字幕と登場人物の独り言、全く噛み合っていない会話で語られます。…演出って言葉の意味知ってる?
 終盤、ヒューズのかつての相棒だった保安官から意味不明な設定と世界観が脈絡もなく語られます。
 この映画は設定的に名作映画「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の(勝手に作られた)続編で「ゾンビの存在は政府が隠蔽している」そうです。似たようなモノに「バタリアン(原題はリターン・オブ・ザ・リビングデッド)」がありますが、こちらはパロディでありオマージュに満ちた傑作です。本作はどちらかといえば、サビーニを除けば「ロメロ組から弾き出された困り者」たちが勝手に作ったなんちゃって「もう一つの『ゾンビ』」というわけで、刑務所でリンチされて死んだ殺人鬼が「なぜかゾンビとして甦り、暗躍し、子供を浚い、墓場を襲っては手下たちを増やしていた」というもので、タイトルにもなっているチルドレンが全く意味として迷走しています。(単に手下という意味でチルドレン? 吸血鬼じゃあるまいし) 子供を何のために浚うのか全く意味不明で、ただ浚うだけで全く危害を加えない。本作ではパロディジョークのつもりか「ゾンビはなぜか子供を襲わない」という設定もあります。そして、ヒューズを殺して14年後、このとき浚った子供たちが成長した男女を交通事故で殺し、埋葬の準備をされている時を襲って、墓堀りたちと一緒にゾンビに変える。…14年待った意味がわかりません。そして、お分かりだと思いますが、このヘイズのゾンビだけはなぜか「高い知能」があり、策略で人を殺してゾンビに変え、次々と手下を増やすのです。本家のロメロゾンビに先駆けての知能の獲得ですが、全く怖くもなれば面白くもありません。演出がグダグダでホラー以前に映画になっていない。不思議と絵作りは酷くないので変な気分になります。カメラマンは優秀なのかも知れません。
 そもそも、SF的なロメロゾンビ(そもそもリビングデッド)の設定を持ってきてるのにヘイズゾンビはオカルト的で世界観が違いすぎます。そして一年後、墓を潰す不動産業者を街は歓んで迎え入れたところに殺人鬼ゾンビが再び現れ、掘り返された墓の死体を次々とゾンビに変えるというとってつけた展開。父の命令でやってきた不動産屋の息子と、かつて殺人鬼ゾンビに浚われ一年前に姉を交通事故で殺されたウェイトレスは恋に落ち…。あらゆる要素がとってつけたどこかで見たような展開を切り貼りだけなので意味がなければ、娯楽性もクソもないのです、書いててわけがわからなくなります。
 墓を移築しなかった不動産屋の社長はゾンビに殺されるが、現場指揮を執っていた幹部は生き残ったみたいで、巻き込まれた現場作業員たちも銃を持って戦いましたが、描かれるのはドアから飛び出して大の字に寝転がって射撃という意味不明なアクションを俯瞰で撮るという酷いシーンくらいしか。とりあえず、押し寄せてきたゾンビはなぜか全滅できたようで、唯一噛まれてしまった保安官も自殺して一件落着。ヘイズは何処かへと再び消え…。映画が終わったことすらわからない唖然とする酷さは実際に見てもらわないときっとわかりません。

詳細評価

物語
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