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姑獲鳥の夏
2005年7月16日公開

姑獲鳥の夏

1232005年7月16日公開

yad********

4.0

結構好きだけどな・・・

(T_T)y-~~~ 結構好きな作品なんだけど・・・かなり手厳しい評価ですね・・・ 最近、何を基準に星の数を採点するか迷うことが多いです。 オススメ度なのか、総合的な作品への評価なのか、それとも好きか嫌いかだけでもいいのか・・・ この『姑獲鳥の夏』は特に、何を基準に採点していいのか非常に、困る(苦笑) 好きか嫌いかなら星4つくらい好き。 総合的な作品の質なら星3つくらいかな・・・ちょっと微妙。 オススメ度なら・・・これは採点できないな・・・その理由は・・・ まず原作を読んでいるかいないかで大きく変わります。 未読の人がいきなりこの作品を見て、いったいどれだけ内容を理解できるのか、大いに疑問です。 読了した人、特にコアなファンにとってはこの作品を映像にするのは無理って知ってるから、色々不満が多いでしょう。 あれっ・・・どちらにとってもあまりオススメできないことになってしまうな(苦笑) あの長々と語られる薀蓄、無関係な話をしているようでいながら核心を突き、関口を術中にはめる京極堂の話術を映像で表現すると、間延びしてしまうでしょう。 かといって2時間程度にまとめるべく端折ってしまってはこの魅力を潰してしまいます。 しかし、端折ってしまった・・・ 原作の魅力のひとつ、所謂ペダンティック(言い方は悪いけど要は、学問や知識をひけらかす)なスタイルの小説は、理解するまで何度も読み下す作業を行えますが、映画だと巻き戻しができない・・・ さらに文字(漢字)だからすんなり理解できても、台詞(音)だと頭で漢字変換している間に次々進んで追いつかない・・・ ですから、仕方ないと言えば、仕方ないです。 単におつむが弱いだけってスルドイ指摘はご容赦頂きたい(T_T)y-~~~ 個人的に魅力を感じた関口の心理面、その動揺、憔悴、不安といった「心の揺れ動き」こそが、サスペンスとしての面白さを担ってたんだけど、これもかなり端折られていました。 (映像化が無理なのはこの辺の、不確定な意識・心理、仮想現実、世界観の表現なんですが) そして一番端折って欲しくなかった名場面、○○(ネタばれになるので伏せます)と京極堂との初対面での姑獲鳥(ウブメ)に関する会話が・・・ これから陰陽師が隠れた人格と対決する、‘嵐の前の静けさ’的で大好きな場面だったのにな・・・ これは映像化は簡単だろうに・・・(好きか嫌いかで星ひとつ減点はこの理由が大きい) 結局、久遠時梗子の妊娠、密室から消えた牧朗、次々に消えた赤ちゃんと病院関係者、久遠時家の憑き物筋の呪いといった謎を一気に解明しながら、畳み掛けるように事件を解決してゆく単なるミステリー映画になってしまった感じです。 その様子は確かに面白いのだけど、心理面での奥行きが浅いので理解し難いし、妊娠の理由や牧朗に気付かなかった理由への説得力が弱くなって、「そんなの有り得ない・納得できない」となってしまいました。 それでも星4つなのは、やはり映画化への挑戦に敬意を払いたいからです。 何より京極堂の魅力的なキャラクターは良く表現できていたし、堤慎一はイメージとは少し違っていたけど、役柄をよく飲み込んでいて、彼なりの役作りは素晴らしかったです。 オススメ度は・・・原作未読の人には、意味不明な所はとばして頂いて、ミステリとしての面白さで星3つ、 普通に読んだ人へは、何はともあれ一度は観て判断してってことで星4つかな。(僕はここ) コアなファンへは・・・星1つ(苦笑)

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