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姑獲鳥の夏 (2005)

監督
実相寺昭雄
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2.48 / 評価:345件

解説

映像化不可能といわれた京極夏彦の人気小説を『帝都物語』の実相寺昭雄監督が映画化。永瀬正敏、堤真一、阿部寛などの人気俳優に加え、原田知世が1人2役に挑戦している。600ページにもおよぶ原作を簡潔にまとめあげた実相寺監督の構成力はさすが。

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あらすじ

昭和20年代の東京、夏。小説家の関口(永瀬正敏)が古本屋の店主・京極堂(堤真一)に「20か月もの間、子供を身ごもっている女性がいる」と相談を持ちかける。

シネマトゥデイ (外部リンク)

映画レポート

(C) 2005「姑獲鳥の夏」製作委員会
(C) 2005「姑獲鳥の夏」製作委員会

「姑獲鳥の夏」徹底したこだわりで再現された昭和20年代の妖しの世界

 京極夏彦のベストセラー小説を、独特の美学を持つ実相寺昭雄監督が映画化。夜の闇も、迷信や呪いといった民俗の闇もまだ残っていた昭和20年代の空気を光に徹底してこだわった映像で見事に再現し、斜めの構図の多様で目眩すら覚える妖しの世界に誘ってくれる。

 昭和27年の夏。東京・雑司ケ谷にある久遠寺病院で怪異が相次いでいた。娘の梗子は20カ月も妊娠したまま。その夫は1年半前に書庫から忽然と姿を消した。さらに、病院で生まれた新生児が誘拐されとの噂が……。鬱気味の作家・関口(永瀬正敏)と人の記憶が見える探偵・榎木津らが調査を開始。不可解な事象が出揃ったところで、古本屋の主人、神主、憑き物落としという3つの顔を持つ京極堂(堤真一)に謎解きが託される。

 人は見えないものが見えたり、見えているものが見えなかったりする。前半は、そんな人間の視覚の罠を映像で巧みに描写。後半は、呪いとしか思えない事件の全貌を、京極堂が、民俗学や心理学などを淀みなく説きながら論理的に解明し、知的好奇心を刺激される。俳優陣は抑制のきいた演技できちんと役をこなし、風鈴の音で我に返らせたり、紙芝居を狂言回しに使うなどの仕掛けも心地よく、丹念に作り込まれた映像世界を堪能できる。(山口直樹)

映画.com(外部リンク)

2005年7月26日 更新

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