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運命を分けたザイル (2003)

TOUCHING THE VOID

監督
ケヴィン・マクドナルド
  • みたいムービー 143
  • みたログ 518

3.89 / 評価:192件

好きだから・・・それだけのこと

  • hamutyu さん
  • 2008年1月9日 23時04分
  • 閲覧数 703
  • 役立ち度 33
    • 総合評価
    • ★★★★★

静かに淡々と語る言葉がとても心に重かった。

登ることが…前人未到だから…
ただ、それだけで死の恐怖、絶望、孤独感と戦い切れるのだろうか?
決して諦めないという自信と目標が人を強くさせているのか?

ジョー・シンプソンはまだ、天国に近くても手を伸ばしてはいけない運命だったのだ。
骨折をしてもクレバスに落ちても脱水状態であっても、上下前後左右をみても
“死”しかみえない状況であっても彼は生きて下山してきた。


小指ほどの太さのザイル。
前を行くもの後ろに行くもの45m先の信頼。
そして2人を繋ぐたった1本のザイルを切り離す究極の選択。
サイモンはザイルを切ったことでバッシングを浴びてしまうが、
山男として人間としての掟をきっちり守っただけ。

2人とも死んでしまう…のではなく
自分の命は自分で守らなければならない本能があったから。


日本でみるアルプス山脈をぐる~と見ても感動してしまうのに、
シウラ・グランデ峰6000m級のきっとすごい山であろう。
映像だけでも鳥肌が立ってくる。
カメラアングルが引かれると氷の壁に何か小さいものがくっついている。
そのくらいに規模の大きい絶壁を登っている。
本人のインタビューでその時のことを思い出し、生きている証の涙を見せる。


観ている側が一緒に遭難した気分に陥る。
吹雪によって体感温度が下がっていく感じ、
凍傷で壊死し感覚がなくなる指先、
求めていた水を慌てて飲み口渇を潤す感触、
【あそこまで、20分で行こう】と言う腰に力が入る瞬間。
これこそがドキュメンタリーの味わいであると思う。


鑑賞後にも体に残るざわざわ感が作品のすごさを物語っていた。

≪そこに山があるから登る≫よりは山を一望できて両手をいっぱいに広げて、
『おーい』って叫ぶほうが私はいいかな。


観てみて~度合  満開だtyu

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • スペクタクル
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
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