クリスタル・ボイジャー
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(2件)

スペクタクル66.7%知的33.3%

  • shoko

    4.0

    ピンクフロイドの音楽と映像の融合

    1972年オーストラリア/アメリカ製作の「伝説の」サーフィン映画、「クリスタル・ボイジャー」を、公開当時に鑑賞経験のあるオーストラリア人たちと一緒に見ました。 1973年にシドニーのオペラハウスでプレミア上映されたそうですが、当時は誰もが話題にした大人気の映画で、興行的にも大成功をおさめたんだそうです。 この映画の考案者であり、脚本・撮影・編集・出演者であるジョージ・グリノーに当時のカウンターカルチャーをになったヒッピーたちのスピリットがよく表れています。 ヒッピーというと外見から反体制のドロップアウト、というイメージを抱きがちですが、現代メジャー化している、反戦、平和、環境保護、人種差別反対、フェミニスト運動、自然崇拝、自然食など、ホーリスティック、オーガニックなライフスタイルや価値観はヒッピーたちから生まれたもの。 この映画では、天才サーファーでカメラマンでもあるジョージ・グリノーが、自分が心ゆくまで納得してサーフィンをするために、自分で考案したサーフボードをつくり、ジャンクヤードであつめた部品を溶接して、遠く離れた地点まで乗っていくクルーザーを自分の手で作り、海で暮らし、魚を食べる。 そんな彼のライフスタイルを描いたドキュメンタリー映画ですが、彼の水中撮影技術は素晴らしく、グリノーがサーフィン映画 「ビッグ・ウェンズデー」の水中撮影を担当したカメラマンだというのも心から納得できます。 彼は当時の若者たちのヒーローだったに違いなく、今でもオーストラリア人たちの精神やあり方に大きな影響を与えていることが感じられます。 この映画できわだつのは、そのグリノーの生き方とともに、ラストの23分間にわたる継続した波の映像です。 ピンク・フロイドの音楽、“Echoes”にのせてクリスタルのように輝き、くだけちる波や泡の映像を見ていると、本当にトリップしているような感覚になり、その宇宙的ともいえる映像がキューブリックの「2001年宇宙の旅」と比較して語られるのも理解できます。 「人生観を変える映像体験」と当時レビューされたこの映画、後続の私たちもこのような背景を理解して鑑賞すると、この映画がカルト的ステイタスを誇る理由がわかります。 それをふまえたうえで、星よっつ進呈したいと思います。

  • cin********

    5.0

    CATCH WAVE !!

    『2001年宇宙の旅』の”スターゲート”に匹敵する映像美という触れ込みのこの作品。 チューブ(筒状になった波)の中をカメラでとらえた、ラスト23分間で展開される天地無用・表裏一体の圧倒的世界。 空と海のはざまにきらめく、陽光と水泡。 サーファー兼カメラマンであるジョージ・グリノーの常識の枠を超えたDIY精神が、現実にたしかに存在する神秘的な光景をフィルムに焼き付けた。撮影に使用した水中カメラはグリーノが独自に改良を加えたものらしい。 1972年ということで、画質は荒い。が、映像の美しさを貶めるものではない。サーファーはこの光景を体感するために波に乗るのかもしれない。サイケデリック・ムービーとも言われているようだが、この映像に揺られていつまでも漂っていたい気持ちにさせられる。   ラストまではグリーノの生活を追ったドキュメントになっているのだが、これも現実離れしていて面白い。彼にとってはボートやクルーザーは買うものではないらしい。作るものなのだ。こんな人間が世界のどこかで生きてるってことは結構ハッピーだ。やろうとは思わないけど。DVDの特典映像では約30年後のグリノーの姿も拝める。ちょっと卑屈になってる気もするが、変わらぬ生活を送っていたようで、よかった、よかった。 夏も近づいてきているというのに、観た人がたった2人というのが本当に残念でならない。自然が生んだオンリーワンの美しさがここにあるというのに。他に何も無くとも、映画って「見たことも無いような美しい映像を見せる」ことだけあれば十分成立するのだ。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
クリスタル・ボイジャー

原題
CRYSTAL VOYAGER

上映時間

製作国
オーストラリア/アメリカ

製作年度

公開日
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