今は。
- slan さん
- 2007年12月25日 14時25分
- 閲覧数 217
- 役立ち度 2
- 総合評価
スカパーで放送されたものを録画して鑑賞。
原作があることは知らなかった。
見ようと思った理由は麻生久美子が出ていると知ったから。
何が起こるわけでもなくちょっと変わった人たちの日常が流れてゆく。
(一番普通なのはアケミかな)
なんとなく興味を引かれたまま最後まで見た。
割と早い段階で何が起こるかなんとなく見えてきて、本当にそうなったのでなんとも言えない気分をまだ引きずっている。
今の私はこの結末を受け入れかねている。
多分、私の日常がアケミのそれに似ていて彼女の立場で見ていたせいだろう。
こういう感じの作品は漫画も小説も映画も結構見たけど、この映画が一番やるせなかった。
見ている人の気持ちの揺れ、見たときの気分や立場でまるで違う感じ方をする可能性がある感覚的な作品だと思う。
このみの気持ちやリチオの気持ちに近い気持ちを持っていたこともあったような気がするけど(ナイフで体を傷つけたくなる気持ちはわからない)、やっぱりアケミの気持ちが一番わかるような気がする。
そんな私にとってこの映画は見るタイミングが遅かったんだろうなあと思った。
だって終わってからも気になるのは2人のその後よりもベッドに横たわって微動だにできなかったアケミの気持ちのほうだから。
アケミが死ななければ2人は大人になれなかったのか。
このみを抱きしめて"俺が何とかするから"と言えたリチオ。
自分のせいではないと思っていてもアケミの許しを一生もらえなくて心がちりちり痛んでいるこのみ。
かろうじて幸いなのは2人がお互いの傷を分かり合える距離にいたこと。
それだけはなんかちょっとよかったと思う。
思いながら、アケミのことを考えていたけど。
いつかリチオが泣けたらいいなとなんとなく思う。(映画だけど。)
麻生久美子ってきれいだなあと、改めて思った作品。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 不思議
- 切ない
- かわいい
- かっこいい