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理由 (2004)

監督
大林宣彦
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2.83 / 評価:267件

大河ドラマ並の大人数&豪華キャストに驚く

  • サンゴ さん
  • 2019年4月28日 16時40分
  • 閲覧数 1111
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

見始めてすぐ、あーこれ昔見たことあると思い出した。けど、犯人とか真相とか展開とかはほとんど忘れていたので、新鮮な気分で再度見ることに。
とにかく登場人物がものすごく多い。ある程度重要な意味のある役だけでも50人ぐらいいる。
多いだけではなく、とにかくキャストが豪華。他の映画では主演やヒロイン、重要な役どころで出てくる女優俳優陣がほんのちょい役で出てくる。大河ドラマ並。

2時間40分もの長い映画とはいえ、この時間内で何十人ものキャストが次々と登場するんだから、早い話、一人一人の持ち時間がとても短い。
映画の大部分は、テレビカメラに向かって一人一人が独白をし続ける。
ドキュメンタリー番組のテイだ。
はっきり言って飽きる。ずーっと同じなんだもん。

初見だと、最初のうちは何が何やらわからないと思う。
次から次へと人が出てきて簡単に自己紹介しては意味のありそうなことを喋り、すぐ退場し、また新しい人が出てきては自己紹介してまた何か喋って退場する。
実物のドキュメンタリーなら、これらを説明するナレーションが入ったり図解してくれたりするけど、この映画にはそういうのがないから、初見だと辛いと思う。
私は昔見た記憶で、この映画は終盤近くになるまでは、ほとんど流し見で聞き流していても特に問題がないことを覚えていたので、適当に見た。
なんというか、物語の世界観みたいなものをずーっと喋っているだけで、ミステリーとか謎解きの部分とかではないのだ。

で、終盤になってやっと物語の全容が見えるんだけど。
でもまあ、正直、何がどうしてこうなったのかはほとんど描かれていない。
私がすっかり忘れていたのも無理はない。
最後の最後までドキュメンタリー番組風で、その場にいて生き残った二人すら、事件についてはほとんど語ってないし、過去映像もほとんどないのだ。
謎解きしてスッキリ、みたいな映画ではない。
むしろ、哲学的だったりおとぎ話風だったり。
この映画の評価が低いのはそのあたりにあるんだろうなと思う。
ミステリーだと思って見たら、ひどくがっかりする映画になっている。
そうではなくて、ファンタジーを撮るのに秀でた大林宣彦監督が撮った、ドキュメンタリー風ミステリー風ダークファンタジーという実験映画なんだと思う。

途中で、あ、これアレに似てると思い出した。
アニメのエヴァンゲリオンの最終話。
突然全員が哲学的宗教的なことを独白し続けるわけのわからない回。
あれを2時間40分ずっとやってるような映画。

映画の出来は決して悪くない。
むしろ、画期的といってもいい。
映画好きを自称する人には見てほしいヘンテコ映画。
意味はある、大いにある。

ただ、面白いかといわれたら、あまり面白くはない。
あまり面白くないから、見たことを忘れてまた見てしまったんだから。
画期的な半面、エンタメ要素はとても薄い。
ということで、この評価点にも納得。

個人的には、今回見て、若き日の多部未華子さんがほんのちょい役の女子高生役で出ていたのを発見して嬉しかった。
他にも、ほぼ全員が本来こんな脇役、ちょい役で出るような人じゃないのにっていうぐらい豪華キャストなので、ええ!この人がこんな役やってる!っていう新鮮な驚きでお得感がある。
ミステリーだと思わずに見たら案外面白がれるかもしれない。って感じかなあ。

あ、あと、エンディングテーマがやけにホラーチックだったのは大いに違和感があった。エンディングテーマだけ聞いたら完全に和風ホラー映画っぽい。中身は全然そんなんじゃないのに。
これは何だったんだろう、監督の遊び心?
最後の最後まで「変なの」ってつぶやきたくなるような映画だった。

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